集客代行スタイルでの開業法

こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

コロナ禍の中で、出来るだけ
固定費を抑えた形で
独立起業したいという
お考えの方からの相談を頂く
機会が増えてきました。

固定費には三大固定費
というものがあり、

1:人件費
2:家賃
3:金利

が該当します。

通常のビジネスであれば、
人を雇うための人件費が毎月掛かり、
その人に働いた貰うための
事務所(オフィス)の家賃が毎月掛かり、
これらの費用をねん出するために
銀行から借入をして、
その返金の際に
毎月の金利が発生します。

訪問鍼灸マッサージ院の場合は、
自宅開業も出来ますし、
銀行融資を受けなくても
スタートすることは出来ますが、
ヒト(施術者)が居ないと
スタート出来ませんので
人件費だけは避けては通れません。

この人件費を固定費ではなく
変動費にするのが
業務委託契約になります。

それで、その業務委託ですが、
受領委任制度がスタートした影響か、
従来の業務委託とは違う内容で
組織展開する方も
増えてきているようです。

まず、訪問鍼灸マッサージにおいては、
業務を大きく分類すると、

1:営業(集患)

2:施術

3:事務(レセプト)

と3つに分類されます。

通常の業務委託方式では、

「先生(施術者)は、とにかく
 現場での患者さんの
 施術だけに注力して」

ということで、施術以外の
営業と事務については、
一切かかわらなくても
大丈夫の様な契約となります。

一方で、最近主流となりつつある
業務委託方式は、いわゆる
集客代行型になります。

「先生(施術者)は、
 患者さん施術に加えて
 事務(レセプト)もお願いしますね」

ということで、

2:施術

3:事務(レセプト)

の業務を委託する契約内容です。

集客代行スタイルの開業法については、
手持ち資金がゼロでも
スタートすることが
出来るのも魅力です。

施術者への報酬の支払いも、
保険者からの入金が2か月後だとすると、
報酬支払いを3か月後にする
契約を結べば、キャッシュフローが
赤字になる事はありません。
(※その分、支払報酬割合を
 高くするなどの調整は必要)

但し、このスタイルを成立させるには
集客力に自信がないと厳しいでしょう。

どちらの業務委託方式も
メリット、デメリットあるのですが、
集客代行スタイルで、
業務委託展開するという
選択肢もアリです。

新規の患者さんを紹介するので、
患者さんの施術と
事務(レセプト)の部分を
お願いする形式にすると、
受領委任制度に関しての手続きなどが
不要なのでスムーズに
スタート出来ます。

通常の業務委託の報酬については、
施術者の取り分が、

「50%程度 ~ 60%程度」

集客代行スタイルは

「70%程度 ~ 」

というところが多いようです。

いずれにせよ、
業務委託契約の場合は、
施術者側と経営者側が
双方納得できる win-win の関係を
構築しないと長期にわたっての
関係は難しくなってきます。

お互い納得の上、
施術者は一生懸命施術して、
担当患者さんの
レセプト業務をする。

経営者は、ひとりでも多くの患者さんの
集客をしてくる。

このような業務分担をして
自分が得意な事を
やっていくのがいいですね。