こんにちは。
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
先日、スタッフ同士の
会話の中で
こんなやり取りが聞こえてきました。
「僕は朝6時に起きて
夜の11時まで
働いていますよ!」
「私それは嫌だな。
仕事だけで
1日終わっちゃう!」
と働いている時間について
各々の考えを話していたんです。
人それぞれ、
価値観も違えば、
大事にしているもの・こと・環境も
違うので、こういった話があっても
おかしくないと思います。
この会話を聞いていて
思い出したのですが、
「キャリアアンカー」です。
キャリアアンカーについては
初耳という方も多いと思うので
簡単にご説明すると、
これは、アメリカの組織心理学者である
エドガー・シャイン博士が提唱した
キャリア理論の概念です。
人が仕事に取り組むうえで、
自分が何に最も重きを置き、
「どのように働きたいか」
という点を分析する手法です。
で、エドガー・シャイン博士は、
このキャリアアンカーを
8つのタイプに分けました。
自分がどのタイプかは、
診断テストで分析できるのですが、
今日は、
8つのタイプだけお伝えしますね。
1)管理職タイプ
「出世思考」が強いタイプ。
一生懸命努力し上に登り詰め、
組織が期待通りの
成果を挙げたときに
喜びを感じる。
2)専門能力・職人タイプ
「専門家」としての能力を
発揮したいタイプ。
自分の専門領域で
挑戦的な仕事を得たときに
最も幸せを感じる。
3)安全・安定タイプ
「保証や安全性」を
重視するタイプ。
将来的な安定を望み、
雇用保障や経済的な
保障に対する関心が強い。
組織に縛られることを
あまり苦にしない。
4)企業家的創造性タイプ
発明家や芸術家、
「起業家」を目指すタイプ。
富に関心はあるが、
富そのものよりも
成し遂げた成果を
世間に示したい。
5)自律と独立タイプ
「自分のペースやスタイル」を
守って仕事を進めたいタイプ。
「研究職」など、
自分のやり方やペースで
納得する仕事に
取り組むことを大事にする。
6)奉仕・社会貢献タイプ
医療・看護・社会福祉・教育などを
目指すタイプ。
価値観を
満足させられる仕事かどうかに
重きを置く傾向にある。
7)チャレンジ
「あえて困難に飛び込んで挑戦」
するタイプ。
不可能と思えるようなことや
難題を解決することに
喜びを感じる。
8)生活様式タイプ
仕事とプライベート、
企業人と一個人など
どちらも大切に考え、
両者との「ベストバランス」を
常に考えているタイプ。
組織が個人や家族を
尊重してくれることに期待する。
これは、
どのタイプが“良い
”“悪い”ということはなく、
あくまでも人それぞれの
価値観を分類したものです。
このタイプを見ると、
働くことと、
幸福の関係の価値観は
いくつも種類が
あることが分かりますね。
冒頭でお伝えした、
弊社スタッフの会話も
2人のタイプが違うのだ
ということが分かります。
どちらが良くてどちらが
悪いということはなく、
働き方と幸福の関係は人によって
異なるということを前提に、
他人はまた違う価値観を
持っているのだということを
受け入れることも
大切だなと思います。
働き方への価値観が多様化し、
これから人手不足が
考えられる時代、
会社にとって必要な人財が
何を望んでいるのかを
知ることは重要です。
このタイプを知ることで、
その人が何に
重きを置いているかを理解し、
関係性づくりに活かせると
良いのではないかなと思います。