こんにちは。
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
つい先日、
1000万円の借金をしました。
「借金」と聞くと、
かなり慎重になる方も
いらっしゃると思います。
僕が1000万の借金をしたのは
銀行の融資を使ってのことです。
ただ、銀行融資と言っても、
大きく分けて
3つの種類があります。
1つ目は
日本政策金融公庫です。
公的機関なので、
いわゆる銀行とは違いますが、
独立起業して、
まず融資を受けるといえば
ここですね。
僕も一番最初に
借入したのは公庫でした。
当時は500万円を
借りることが出来ました。
非常に助かった記憶があります。
2つ目は
制度融資です。
ビジネスの拠点がある
都道府県や市区町村にて
融資を行っていることが多いです。
今回、僕が
1000万を借りたのが、
東京都制度融資
「ウクライナ情勢・円安等対応緊急融資」
でした。
この制度融資は、
新型コロナウイルス感染症の
影響が長期化する中
ウクライナ情勢の変化や
原油・エネルギー価格
その他物価の高騰、
円安等によって都内経済の
先行きは不透明化しており、
都内の中小企業においても、
経営環境や資金繰り悪化要因が
複雑化する中で
様々な影響が出ています。
そのため、
新型コロナウイルス感染症、
ウクライナ情勢や円安等の
単一又は複合的な要因を
発端として事業活動に
影響が生じる中小企
資金的な支援を行うことにより、
経営の安定を図ることを目的とし
融資制度となります。
制度融資の場合は、
「保証協会」に保証してもらって
金融機関経由で
借りるのが一般的ですね。
ちなみに
どの市区町村なのかによって、
借りられる金額や
利率がかわってきます。
3つ目が、銀行融資。
いわゆるプロパーと
呼ばれている融資です。
銀行から、保証協会などを
つけずにお金を借ります。
銀行融資と聞くと、
自分が通帳を持ってい
いわゆるメガバンク
(三菱UFJ、三井住友、みずほ、など)に
借りることを
イメージする方も
いらっしゃいますが、
メガバンクからかりるには
年商10億規模から
と言われています。
僕も融資についての
知識がないときは、
法人の通帳口座を
作った三菱UFJさんに
相談に行ったのですが、
「何しに来たんだ?」って
風な対応で、
門前払いされた記憶があります…。
その他の銀行といえば、
地銀、第二地銀、
信用金庫などがあります。
通常、僕たちのような
小さな会社の場合、
信用金庫や地銀あたりから
お金を借りる感じになると思います。
会社のスケールアップに応じて、
銀行もレベルアップして
いくといいですね。
ちなみに僕は地元の
信用金庫さんから借りています。
ですから、将来的に
融資を考えているのであれば
地元の信用金庫さんの口座を
1つ持っておくのが良いですね。
さて、
「お金を借りたほうがいいのか?」
についてですが、
基本的に答えは
「借りることが出来るなら、
借りた方がいい」
です。
訪問鍼灸マッサージ事業は、
比較的小予算で
スタートすることが出来ますが、
資金はあったほうが良いです。
例えば、
資金50万円の人と
資金5000万円の人が
いるとすると
後者のほうが
勝つ確率が高いです。
例えば、施術者の採用についても、
5000万円の資金があれば、
正社員、パート、業務委託など
様々な雇用形態での
採用が出来ますし、
有料媒体も積極的に
活用することが可能です。
一方で、
資金が50万しかない場合は、
正社員やパートなど
固定費になるような
雇用形態での採用は難しく、
業務委託一択になります。
当然、有料媒体にも出せませんし
ハローワークなども活用できません。
電話アポや直接ピンポーンなどして、
地域の施術者さんを
地道に開拓していくので、
手間暇がかかります。
採用を1つ例に挙げましたが、
集客、レセプト、営業など
訪問鍼灸マッサージ事業においても
資金があるかなしかで
取れる選択肢が違ってきます。
「採用は業務委託、
集客はケアマネ営業なので
資金はいりません」
という人も
いるかもしれません。
もちろん、無理ではないのですが
時間と手間はどうしてもかかります。
また、保険診療であるため
入金は早くても
2か月後になりますので
どうしてもキャッシュフローが
きつくなります。
また、資金がないとどうしても
お金のことばかり
考えてしまいます。
本来は患者さん目線、
施術者目線での対応が
求められるのですが、
資金繰りのことで
頭がいっぱいいっぱいになるので
落ち着いて現場での
対応が難しくなります。
ということで、
借りれるのであれば、
借りておいて損はありません。
今ですと、
利率1%~2%程度でも
借りられたりするので、
利息はタダみたいなものですしね。
1000万円を
10年借りたとしても
毎月の利息は
430円程度(金利1%)
毎月430円程度の負担で、
1000万円の
安心感を得られるほうが
メリットは大きいです。
では、日本政策金融公庫や制度融資、
そして銀行からお金を借りるには
どうすればいいのでしょうか?
まず重要なことは
「準備」です。
というのも、
日本政策金融公庫は別として、
制度融資、銀行からの融資には
基本的には決算書か
確定申告書が必要になります。
日本政策金融公庫の融資でも
求められることがあります。
個人事業主として、
確定申告をしている場合でも
OKですが、
どちらかというと
企業(法人)として
決算をしている方が
信用度が
訪問鍼灸マッサージ事業を
始める前に、
「個人事業として
やるのがいいのか?
法人にしたほうがいいのか?
という質問を受けるのですが、
ちょっとした
経費が掛かることや、
法人住民税(月額6000円程度)が
掛かるなどの些細な問題は
置いておいて、
法人を作ったほうが良いです。
独立開業してから1年、1年と
決算書を積み重ねていき、
必要なタイミングで
銀行融資を受け、
それをしっかりと返済をして、
返済履歴を作ることによって、
勝負時に大きな金額を
借りることができます。
準備が出来たら、
金融機関にいきます。
電話でアポしても良いですし、
アポなしでもよいので、
金融機関の融資窓口に行き、
「融資を受けたいです」
と言えば、
あとは全部教えてくれます。
日本政策金融公庫、
メガバンク、
地元の信用金庫
など、タイプの違う銀行に行って
どんな反応をされるのかを
試してもいいでしょう^^
しっかり準備して、
窓口に行けば、
あとは勝手に進んでいきます。
借りられる人は
すんなり借りれますし、
準備不足の場合は、
再度準備が必要に
なることもあります。
また、どんな準備が
必要なのかわからない…
という場合も
一度窓口に行って
聞いてみるといいですね。
ここまで
お伝えさせていただきましたが、
「どうしても借りたくない」
「借金するとマグロの
遠洋漁業に行かされる」
と考えている人も
いると思いますし、
それはそれで良いと思います。
自己資金のみで
やっていくということは
悪いことではありません。
売上(年商)が
高いほうがいいとは限りませんし、
ご自身の進みたい方向性
というものが有ると思います。
融資を積極的に
受けるかどうかは、
ご自身の進みたい方向性によります。
ただ、
融資はいきなり
大きな金額が借りられるわけではなく、
とりあえず100万円だけ借りて、
返済して、
ちょっと増えて500万円を借りて、
返済して、
もうちょっと増えて1000万円、
返済してを繰り返す感じになり
その返済実績が信用となり、
勝負時に
1億円などの大きな金額を
借りられるようになります。
銀行について
「晴れの日に傘を貸して
雨の日に取り上げる」
という言葉があります。
銀行さんとは
晴れの日のうちに付き合いを始め、
担当者とコミュニケーションを
密にしておく、
相手方の特性を理解して選択したり、
状況に応じて使い分けたりす
こうすることで、
あなたの資金調達能力は
格段に向上することでし