こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
コロナ禍に地元の
信用金庫さんから
借りた2000万円ですが、
毎月、毎月 返済をさせて頂き
先日、その2000万円が
完済されました通知が
届きました。
コロナ禍にお借りした
2000万円は、
攻め(広告投資、人材採用など)に
使ったり、
守り(返戻による資金繰り悪化)に
使ったりで、
今振り返ると、良い使い方が
出来たかなと思います。
さて、訪問マッサージ・訪問鍼灸で
スタッフを抱えている先生で、
月商は200万程あるモノの
治療院の銀行の預金残高が
全然残っておらず、
自転車操業的な
経営をされている方が居ます。
↓↓↓
—- Original Message —–
藤井先生
いつも大変お世話になっております。
不安が一杯の状況で開業した
訪問専門の治療院も何とか
軌道に乗りつつあり、
スタッフ3名で、売上200万程の
規模になってきました。
開業前は、月商200万を超えれば
かなり余裕がある生活が
出来ると思っていましたが、
なかなか
そうも行かないですね。
開業前の
僅かな貯金を元に
経営しているので、
銀行の残高は
いつもギリギリです。
かといって、
銀行などからの
借金は受けずに、
なんとか自力で
やって行きたいと思っています。
何か、良い方法は
ありますでしょうか?
—— End of Message ——
個人の訪問鍼灸マッサージ師であれば、
あまりピンと来ないかもしれませんが、
スタッフさんを抱えている
訪問鍼灸マッサージ院での
お金の流れはこうなります。
—————————–
(例)月商200万
スタッフ3名の治療院
現在の、預金額200万円
(保険者の入金が3か月後の場合)
2023年
11/1:開業
介護施設やドクターなどとの
特別なコネがあり、
奇跡的に初日に
50人の新規患者を獲得
(初月から売上200万確保)
↓
11/16:今日(現場で施術)
(※預金額200万円)
↓
11/30
+ 20万円の入金
(※預金額220万円)
(11月施術分の自己負担1割分)
↓
12/10
- 100万円の支出
(人件費、家賃等)
(※預金額120万円)
↓
12/31
+ 20万円の入金
(※預金額140万円)
(12月施術分の
自己負担1割分)
↓
2024年
1/10
- 100万円の支出
(人件費、家賃等)
(※預金額40万円)
↓
1/31
+ 20万円の入金
(※預金額60万円)
(1月施術分の自己負担1割分)
↓
2/10
– 100万円の支出
(人件費、家賃等)
(※預金額 -40万円)マイナス突入
↓
2/28
+ 20万円の入金
(※預金額 -20万円)
(2月施術分の自己負担1割分)
+180万円の入金
(※預金額 160万円)
(11月施術分の保険9割分)
—————————–
今回のケースの場合は、
貯金(自己資金)が
200万円あり、
初月から売上200万があるという
奇跡的な数値の
シュミレーションです。
こんなケースでも、
開業3か月後の
2月10日の時点で
資金がショートしてしまいます。
当協会では、
訪問鍼灸マッサージの独立起業の
サポートを
数多く行ってきましたが、
フツーは、
初月は売上は
微々たるもの(5万程度)、
3か月程度経過すると
売上20~30万、
半年経過した段階で
月商50万が見える、
とそんな感じです。
なので、ひとり治療院として
開業する場合も、
開業資金とは別に
6か月分の生活費
(30万×6か月=180万程度)に
該当する資金は手元に
置いておきたいところです。
なぜなら、
保険治療の場合は、
各保険者によって
保険分の入金が
3か月後だったり
6か月後だったりします。
それにも関わらず、
人件費は先払いになるので、
どうしてもキャッシュフローが
キツくなるんですね。
それで、3か月後に確実に
9割分が入ってくれば良いのですが、
レセプトのミスなどで
返戻を喰らってしまい
更に入金が遅れるというケースも
あるわけです。
こんな状況で、
銀行の預金残高が
ほとんど無いとなったら
もう、”The end”
という事態に
なってしまいます。
このように、治療院の
キャッシュフローがきつい場合、
一番有効な解決方法は
融資を受けることです。
融資と聞いてまず最初に
思い出す金融機関は、
日本政策金融公庫という
公的機関だと思います。
日本政策金融公庫は
公的機関ということもあり、
他の金融機関では
借りにくいような状況の人も
融資を得ることができます。
例えば、創業融資支援なども
行っていて、
創業前や創業したばかりのでも
借りることが可能です。
「融資 = 借金 = 借金苦」
みたいな悪いイメージを
持っている人が多いのですが、
結局のところ
融資のマイナス面というのは
単純に金利による
損金(コスト)だけです。
例えば、
金利1%で500万円
借りたとすると
5万円の金利を
支払うことになるので、
年間のマイナスは5万円です。
(1日当たり136円)
この年間5万円の損失と
500万円を得ることによって
生じる利益を天秤にかけて、
どちらが大きいかということで
判断すべきなのです。
僕の場合、初めての融資は
日本政策金融公庫から
500万円借りました。
キャッシュフローが
キツイという訳でも、
何か高額なものを
購入するという訳でも
なかったのですが、
とりあえず、500万円という
現金を借りました。
その時の感覚は、
”500万円のお金をレンタル”
しているという感じでした。
普段の生活の中で、
DVD/CDをレンタル、
介護用ベッドをレンタル、
往診車をレンタル、
高額な治療器具をレンタル、
レセコンソフトをレンタル、
していますが、その感覚で、
現金500万円を
レンタルするという感覚です。
レンタル期間(5年間)は、
その500万円は
自由に使っていいわけです。
何かチャンスがあったら
その500万円を使えるし、
逆にピンチが訪れても
その500万円が使えるという
安心感が持てるのです。
チャンスもピンチも無ければ、
現金500万が
手元にあるという安心感と
レンタル費(1日当たり136円)と
元金をお返しすれば良いだけです。
しっかりと返済が出来れば、
銀行からの信用が得られるので、
また、資金が必要になった時は
容易に融資してくれるよう
になります。
訪問マッサージ・訪問鍼灸をやっていて
新規患者が激増して
チャンス到来したときに
500万があれば、
求人広告などに
バンバン投資出来ますし、
返戻などで入金が遅れて
知った時などの
ピンチの時も500万の中から
必要な分だけ活用すれば
その場はしのげます。
なので、今現在
自転車操業的な経営をしていて
キャッシュフローがきつい場合は
すぐに取り掛かった方が良いです。
治療院を
大きくしたい人はもちろん、
キャッシュフローを安定化させて、
安心して訪問治療の
ビジネスをしたい方も、
ぜひ融資にチャレンジしてみてください。