こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
今回は、個人開業されている
鍼灸マッサージ師が
抱える3つの弱点について
お話していきたいと思います。
世の中の、多くの
鍼灸マッサージ師の現状ですが
あなたもご存じの通り、
世の中の鍼灸マッサージ師の大半は
普通に鍼灸マッサージ院を
経営したら飯すら食えないような
状況の方が多いです。
あるデータによると、
鍼灸マッサージ業界は
平均年収200万以下、
月収15万以下が
多いと言われています。
まして、鍼灸(のみ)の
資格保持者は
求人もほとんどない上に、
開業しても
上手く行かないケースが
圧倒的に多いようです。
しかも、まだ治療院業界のどこか
(病院や接骨院など)で仕事を
していればまだ良い方で、
せっかく、3年間と
500万近い投資をして
鍼灸マッサージの資格を
取得したにも関わらず、
卒業後数年経ったら別の仕事
(一般企業での事務や営業や経理など)
で生計を立てている人も
少なくありません。
しかも、リーマンショックがあった
2008年後半以降は
一般企業はもちろん
治療院業界でも多くの被害を
出し続けています。
更に追い打ちを掛けるように、
2011年3月11日の
14:46に起きた東日本大震災により、
今までの
店舗型治療院の常識が
全て吹っ飛んでしまいました。
今まで通りの店舗型治療院で
患者さんが
来院するのを待っている
スタイルで経営を続けていくことは
非常に危険であると、
あなたもご理解頂けると思います。
このような状況下になってきて、
訪問マッサージ・訪問鍼灸ならば
待ちのスタイルではなく、
攻めのスタイルで
患者さんを獲得することができ、
個人の力でも十分に
治療院経営していくことに
可能性を見出してきた
鍼灸マッサージ師が増えてきました。
この時代の波に乗って、
多くの鍼灸マッサージ師、
または他業種の方が
訪問マッサージビジネスに参入し、
業界はうなぎ上りに
成長していきました。
しかし、大変残念なことに
訪問マッサージ・訪問鍼灸業界では
目先の利益ばかりにとらわれて、
・「施術回数の水増し請求をする業者」
・「実際のルートとは違う
往療費の不正な請求をする業者」
・「1000円払ったら、
何回でも訪問マッサージを
受けていいよと
・「マッサージの資格のない人間が
施術を行わせる業者」
などなど、業界の信頼を
失うような行為によって
患者様を
ガッカリさせてしまうという事例を、
僕自身、実際にいくつも見て来ました。
特にこのような
不正行為をするのは、
施術スタッフ、営業、
事務などを複数抱えた
ある程度の規模の
悪徳業者に圧倒的に
多く見られる、という
現状があります。
そもそも、
訪問マッサージや訪問鍼灸と
言うサービスは、
我々、鍼灸マッサージ師の
懐を豊かにするための
サービスではありません。
高齢者で慢性的な
痛みで悩んでいる方や、
障害者で日常生活にお困りの方でも、
金銭的な負担が少なく、
継続して利用でき
その結果、生活の質を
少しでも向上させて
笑顔になってもらうべきサービスです。
ですから、我々は
常に患者さんにとって
1番メリットがあるように
努力して行かなければなりません。
巷を賑わしている、
訪問マッサージの
フランチャイズで全国展開とか
治療院を株式会社化して
治療家の大量募集というのは、
どう考えても趣旨と
外れていると思うのです。
例えば、単純に営利を
追求する業者の場合は、
施術時間を極端に短くし、
とにかく効率よくルートを
廻るなど質の悪いサービスを
提供する恐れがあります。
当然、このような
業者は患者さんからの
支持が得られずに
短期的にはともかく、
長期的には市場から
追放されるでしょう。
しかし、ただ静かに
追放されるだけならいいのですが、
そのような悪徳業者と
同じ商圏で活動している
多くの真面目な鍼灸マッサージ院は
多大な迷惑を被るわけです。
実際、そのような業者が
荒しに荒しまくった地域では、
医師が同意書を書かなくなったとか
ケアマネが訪問マッサージ・訪問鍼灸の
サービスを信用しなくなっ
などなど
多くの損害を被っています。
このような患者様を
バカにしたような対応、
地域を荒すような行為を一切排除し、
業界に健全化を促し、
「提供する鍼灸マッサージ治療や
患者様への対応」
など全ての品質の
向上を促すためには、
やはり、個人の鍼灸マッサージ師が
業者や組織に頼らずに
頑張るしかないのです。
今ここで、
個人開業している真面目な
鍼灸マッサージ師が頑張らなくては、
一部の悪徳な
訪問マッサージ業者によって
患者様の利益を奪うような行為が
続けられてしまいます。
このような状況が続けば、
鍼灸マッサージ師は
信用されなくなり、
この業界もどんどん
衰退してしまうと思います。
「このまま患者様の
信用を裏切って業界が
衰退していくのを
放っていくわけにはいかない!」
その為にも、
個人の鍼灸マッサージ師が
自立して行かなければならないと
思う強い気持ちがあるので、
僕自身、一貫して
個人の鍼灸マッサージ師の
応援やサポートを続けているのです。
訪問マッサージ・訪問鍼灸の
個人開業というスタイルは
1利益率の高い商売
2在庫を持たない商売
3定期的に一定額の
収入が入ってくる商売
4資本ゼロあるいは
小資本で始められる商売
という商売で失敗しない為の4大原則に
見事にマッチしたビジネスモデルであり、
個人の鍼灸マッサージ師が
最初に取り組むには
もってこいの開業スタイルであります。
しかし、個人開業が故に
抱えている弱点もあるのも事実です。
現時点で、私が考えている弱点は、
次の3つです。
1:集患力
2:事務処理能力
3:差別化
この3つの弱点があるが為に、
なかなか個人での経営が
上手く行かないのだと思います。
この弱点をどのように
克服するかは、
改めてお伝えさせていただきますね!