こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
12月も半分が過ぎて
今年も残り
約2週間程となりました。
本格的な”冬”のシーズンに入り、
気温の寒さから
なかなか動きたくないという
モチベーションが下がりがちです。
このように、天気や気候による
モチベーションの低下は
誰でもあるものですが、
ある程度成功した
訪問鍼灸マッサージ師が
絶対に避けられないのが
「モチベーション低下」
という魔物です。
この魔物が襲って来たら、
自分自身の中で、
モチベーション低下を
規制する法案を
設立して制御して
行かなくてはなりません。
これは、独立開業して
ある程度の期間経営を行っていくと
必ずぶち当たる壁です。
どんな経緯でその壁に
ぶつかるのか解説していきます。
誰もがそうですが、
独立開業して!
さぁ~~!!
これから新たな目標
(年収1000万)に向かって
力強く前進している時には、
とても強いモチベーションを
持っています。
しかも、妻と3歳の子供を抱えており、
半年後には2人目の
赤ちゃんが生まれるのに、
銀行の預金残高には19万円しかない…。
家族を飢え死にさせるわけには
行かない。
更に開業資金で貯金の19万円も
使い尽くしてしまって
通帳残高がゼロになってしまう、
といった状況で
「もう、前に進むしかない!」
というときは、
頭も体もギンギンに冴え渡り、
早朝5時起きにも関わらず
徹夜だって
へっちゃら状況でしょう。
訪問マッサージ・鍼灸の
個人開業の場合は、
自分で名刺や
パンフレットをつくって
介護事業所にあいさつ回りをして、
数日後に、ケアマネさんから
「2丁目の脳梗塞で
お困りの利用者さんをご紹介したい」
と初めて電話が
入ったときの嬉しさなんて
ハンパないものがあります。
また、自力でホームページを作り上げ、
お金が無い中で自力で勉強した
SEO対策やPPC広告を出して、
「ホームページを見たんですけど」といった
メールや電話が入ってくる、
あの瞬間の興奮は
忘れることが出来ないでしょう。
自分の信じた道が
間違いではなかったと確信し、
拳を空に突き上げて、
「ウォッシャーーーーーー!!!」
と雄叫びを上げてしまった!
という人もいるでしょう。
まさに、「ゼロ(0)→イチ(1)」
になった瞬間の
快感は誰もが感じた
ことがあるでしょう。
ところが。ところがです…。
継続して、ケアマネさんからの紹介や
ホームページからの問い合わせが入り、
毎月安定して100万円くらいの
売上げが保持できるようになると、
一体どうなるか。
「月に100万?僕はそんな
幸せな毎日を送りたいです。」
「治療家として月100万
稼げるようになるのが夢でしょ。」
「毎月100万あれば、美味しいものが
腹いっぱい食べられます!
このように夢を叶えたら
幸せな毎日が続くか・・・?
残念ながら、
そんなわけがないのです。
この世は甘くはできていないのです。
人間というのは「快楽」に
慣れてしまう習性があります。
売上100万円が続いて、
幸せな気分でいられるのも
せいぜい数ヶ月程度です。
確実に、そう確実に
同じことの繰り返しをすることに
飽きが来てしまうのです…。
売上ゼロから
100万まで急上昇したときの
劇的な毎日から、毎月100万円が
それほど苦労せずとも
入ってくる生活に
飽きてしまうのです。
特に独立起業を
するような野心を持った
鍼灸マッサージ師や
オーナーさん(代表者)であれば
この停滞感がたまらなく
うっとうしいのです。
これは、月100万円でも
月500万でも
月1億円でも
停滞(プラトー)状態は
非情にツライのです。
人間は、基本的に
成長欲求がありますから
もっと、もっと
上昇していきたいという気持ちが
ありますが、1人で
訪問治療を行っている限り
どんなに頑張っても
月商100万程度で
頭打ちになります。
そうなると、どうしても
モチベーションが
低下してしまいます。
訪問マッサージ・鍼灸の
個人経営の場合は、
患者さんが増えれば増えるほど、
発生する事務処理的な
仕事も増えます。
そして、このような
モチベーション低下の時期に
こういった作業を
行うと必ずミスります。
更に負のスパイラルに入ってしまい
モチベーションがどんどん低下し、
患者さんへの対応や
ケアマネさんへの対応や
現場での治療の質も悪くなってしまう。
こうしてどんどん
悪循環にはまっていきます。
これはもう、個人治療家で、
ある程度成功した方はどんな人にも、
必ず訪れる避けられない運命であり、
絶対にぶちあたる壁です。
もし、まだこの壁に
ぶち当たっていない場合は、
まだまだ頑張りが
足りないだけですから
ご安心ください^^
・「目的に合った
正しい知識を得ている」
・「知識をもとに行動している」
という2つのことを
クリアしているのに
なかなか成果が上がらない場合は、
たいてい労働時間が
全然足りていません。
昨今、労働者の残業時間などが
ニュースや新聞で
問題になっていますが、
労働者は
労働基準法という法律に
守られていますので、
1日8時間以上は
働いてはならないという
ルールがあります。
しかし、独立開業したばかりの
鍼灸マッサージ師で
1日8時間しか
働いていない方は、
確実に廃業してしまいます。
一般的に独立開業した
鍼灸マッサージ師は平均で
1日平均で10時間は
仕事していると言われています。
だから、今の2倍の
成果を出したいなら、
√2倍(ルート2倍)した14時間、
今の3倍の成果を出したいなら、
√3倍(ルート3倍)した
17時間働けばいいだけ。
「モチベーション低下」の
壁にぶつかるまで
行動量(労働時間)を
増やしましょう。
じゃあ、この
「モチベーション低下」という
魔物をどうやって
退治すればいいのか?
その解決策の1つが、
「人を雇う」ことです。
ココで言う、「人を雇う」というのは、
業務委託施術者を1人、
2人、・・・、5人、10人、、、
と増やしていくのとは違い、
正社員、もしくはパートの方と
雇用契約を結んで雇うと言う事です。
「藤井さん、ちょっと待ってくださいよ!
1人でも安定して
100万稼げるのに、
人を雇ったら、自分の取り分が
減るじゃないですか!
逆にもっとモチベーションが
下がってしまいますよ!」
そんな声が聞こえそうですが、
ちょっと待ってください。
僕も人を雇う前には
同じことを考えていました。
人を雇うと、その人の給料を
支払わなくてはならないし、
その人が働くスペースを確保する為に
事務所も借りなくてはならない。
今まで、売上100万円、経費3万円で
手残り97万円という
驚異的な利益率が出せる
訪問鍼灸マッサージを行ってきた
先生にとっては、
雇用した施術者(正社員)の
給料で26万円、
社会保険料など含めると
30万程度の人件費、
事務所家賃で10万円の
支出になりますので、
売上が変わらないのに
経費が40万円もかかってしまい、
自分自身の手取りが
減ってしまいます。
また、人を雇ったら
その人に仕事の指示を与えたり、
労働時間を管理するために、
事務所(店舗)に9時前までに
行かなくてはなりません。
今までは直行直帰で
施術に行けば良かったし、
午前中に施術が入っていない場合は、
お昼までゆっくり
寝ることも出来ましたが、
それが許されない
状況になってしまいます。
自由気ままに生きたかったのに、
それを制限される生活は
苦痛に感じることでしょう。
しかし!!!!
個人治療院の売り上げが
順調に上がるようになり、
あるいは自分の
目標をかなえてしまった後に、
もしもモチベーションの低下に
身の覚えがあるのなら、
それは
「人を雇って組織化しなさい」
という神様からのメッセージとして
受け取ってください。
患者さんが増えれば、
施術時間も移動時間も
事務処理の時間も
どんどん増えていきます。
そんな状況下で、得た利益を
再投資に回すようなことを
考えていると、
とても自分ひとりでは
仕事をこなせなくなります。
現場の治療家としての
施術&移動、同意書や報告書などの
書類を作成する仕事、
税金関係や経理関係の仕事などなど、
治療以外の余計な仕事が
膨大になってきます。
こんな状況では絶対に新しい
アイデアや新規事業には
手がつきません。
そんな時に、初めて人を
雇うことを考えることになります。
以前と同じような仕事を、
同じようにこなしているだけでは
現状維持も難しく、待っているのは
「後退」という2文字です。
これまでに自分がやっていて、
自分でなくてもできる仕事は、
徹底的に人に任せていく。
やってみると分かると思いますが、
自分しか出来ないと思っていた仕事の
95%は、ある程度のマニュアルを作れば
アルバイトさんで
出来てしまいます^^
こうやって、自分の時間を
確保することができて、
はじめて、
「新しいことにチャレンジする」という
前向きなモチベーションが
生まれるのです。
自分にマーケティング能力がなく、
売上が上がるか
どうかわからないのに、
「無自覚」&「無責任」に
人を雇うのはおバカさんです。
しかし、施術時間や移動時間や
書類作成時間などから解放されて
自分の時間を増やして、
そこを集客や営業活動に回せば
売上が確実に上がるという
「自覚」を持っているにも
かかわらず、
人を雇わないのは、
「後退」・「衰退」を
受け入れるということになります。
「下降カーブ」から抜け出し、
次なるステージに行きたい、
そして、「モチベーション低下」から
脱却したい場合は、
勇気を出して一歩を踏み出して、
「組織化」を考えてみてください^^