こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
今年は最高益が出て
来年以降もどんどん
活動していくにあたって
組織化や法人化を考えている方も
いらっしゃるでしょう。
とはいえ、訪問治療院を
経営をしていれば、
良いことばかりではなく、
むしろ、悪いことの方が
多くあるのではないでしょうか。
「もう無理・・・」
そう思うときもあるでしょうし、
「どうすればいい?!」
と、自問自答するようなことも
あるでしょう。
どんな状況下にあったとしても、
経営者であるあなたは
目の前の現実に立ち向かい
自らを奮い立たせているのでは
ないかと思います。
これから、スタッフを
雇っていくのであれば
当然、あなたは
その人たちを
守らなければなりませんし、
スタッフだけではなく、
その先には家族もいるでしょう。
訪問治療院が傾けば、
自分以外の人にも大きな
影響が出るのが現実です。
組織化&法人化して
訪問治療院を
経営するあなたには、
守るべきものが多くなります。
(※その分、やりがいも
出てくるものです!)
だからこそ、
スタッフに日頃から
厳しく言ったりもしますし、
大事だと思うことは何度でも
繰り返し伝える場面も
出てくるでしょう。
しかし、いくら大事だと
思って伝えていても、
それがスタッフには
正しく伝わらないことも
往々にしてあります。
このように自分の
思いがなかなか伝わらない・・・
と、感じている治療院経営者が
実はたくさんいらっしゃると
いうことを知る機会がありました。
それは、
自分の思いや
考えていることが伝わらず、
「前にも言ったよね・・・」
と思うようなことを
何度も聞きに来たりする
という日常が繰り返されたり
なんだか、自分の想いが
伝わっていないと
モヤモヤ感が蓄積したり・・・
ということがあると
耳にしたからです。
そんな状態が続くと
対応に時間が奪われ、
大事な仕事に
集中することができなかったり、
集中したとしても
スタッフが何度も聞きに来れば、
その度に集中力が
切れてしまったりする。
「またかぁ!」と
思うこともあるのでは
ないでしょうか。
「それぐらい
自分で考えてくれ・・・」
と、思う時もありませんか?
このような悩みを解決するには、
院内のルールが必須です。
当院でも院内のルールを明確化した
「院内ルールブック」を
活用しています。
これは、院長である
あなたの想いを反映して、
院内での守るべきこと、
スタッフが自主的に
行動するための判断基準を
出来るだけ具体的に表したものです。
交通ルールがないとあちこちで
交通事故が起きるのと同様に
院内にルールがないところでは、
きちんとした治療院運営は
成り立ちません。
「院内ルールブック」は、
ただのルールを
羅列したものではありません。
経営者であるあなたの
価値観を共有する必要があります。
なぜ、あなたの価値観なのか?
それは、治療院経営においては、
基本はあなたの価値観が
その治療院の礎となるのが
ほとんどだからです。
ということは
経営者である
あなたの価値観を明確にし、
スタッフと共有することが
円滑な治療院経営を進めるための
重要ポイントと
言えるのではないでしょうか。
あなたの価値観を
すべて書き出し、
それを文書化して
「院内ルールブック」として、
スタッフと共有するのです。
なぜ、「ルールブック」が必要なのか!
それは、仕事で困ったことや
わからないことがあれば、
この「院内ルールブック」を見れば
どのように行動すれば
いいのかが書いてあるからです。
「院内ルールブック」を
活用することにより、
わからないことについての
解決の糸口が見つかり
スタッフの行動する時間が早くなり、
また、誰かに聞かなくても
大事なことはすべて
「院内ルールブック」に
書いてあるので、スタッフが
何度もあなたに
同じことを聞きに来る、
ということもなくなります。
そしてあなたは、
自分が集中してやりたい仕事に
多くの時間を
使えるようになるということです。
先にも書いたように
経営者であるあなたは、
守るべきものが多いのです。
スタッフも、そして、その家族も
また、あなた自身も幸せになるために、
あなたの思い描く価値観は何なのかを、
改めて書き出してみては
いかがでしょうか。
価値観を書き出すのは
色々思い起こしたりと
地味な作業に思え、
遠回りのように感じる方も
いるかもしれません。
しかし、
「価値観を書き出し共有する事
=ルールブックを創る事」
それが治療院の
全員がお互いに幸せになれる
近道だと僕は確信しています。
「院内ルールブック」は、
施術者が経営する治療院だけではなく、
オーナー様として人を雇用して
治療院経営をされる方にも
必須アイテムとなるでしょう。