こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
ここ最近、鍼灸マッサージの
専門学校に通っている
学生さんから
質問を頂くことが多いです。
その中で、毎年毎年
頂く質問が
「鍼灸(のみ)師だけど
大丈夫か?」
という内容のモノです。
今回は、国家試験を間近に控えた
鍼灸の学生さんから頂いた
こんな質問を頂きましたので
シェア致します。
—– Original Message —–
藤井先生
いつもメルマガ楽しく
拝見しております。
わたしは、現在は東京にある
鍼灸専門の専門学校に
在籍している3年生です。
来月に国家試験を
控えているのですが、
卒業後は自分で
開業するつもりです。
藤井先生のように脱サラしており、
年齢も30歳を超えているので、
どこかに就職というのは
考えていません。
しかし、開業にあたって不安なのは
私の資格が「鍼灸のみ」で
あるということです。
訪問治療の分野は、
これからの高齢者社会の中で
求められていると思いますが、
マッサージの資格が無い自分が、
鍼灸だけでも開業してやって
いけるでしょうか?
東京都 E.I
—— End of Message ——
E先生
ご質問ありがとうございます。
大事な国家試験を
控えた時期にも関わらず
当メルマガを
ご覧いただきありがとうございます。
本番まで残りわずかですが、
体調管理に気を付けて
ラストスパート
頑張ってください^^
さて、頂いたご質問内容の
「鍼灸(のみ)師でも
成功できるか?」
ということですが、
回答から申しますと
「成功できます!」
ということになります。
訪問マッサージ・鍼灸の商売は
「人(治療家)が商品」なので
鍼灸師でも魅力的な人であれば
営業的に全く問題ありません。
鍼灸だけで・・というのは
全国の先生方が
心配されている部分ではありますが、
保険を使った施術料は全国共通ですし、
鍼灸のみでもマッサージ師以上に
稼いでいる
先生もいらっしゃいます。
鍼灸(のみ)師でも、
専門学校の履修科目の中で
「リハビリテーション」の分野が
あると思います。
その中で、マッサージ師と同様な
勉強・試験をしておりますので、
・ほぐし
・リハビリ
・ストレッチ
などのコトバを
マッサージ的なものとして
代替して使うという形も
大丈夫です。
どうしても、
世間一般のイメージでは、
「ハリは痛い」、
「灸はアツイ」という
先入観があります。
患者さんやご家族サイドも、
「とりあえず、マッサージなら
お願いしようかしら・・」
といった感じで
とっつきやすいのは事実です。
ただし、国家資格を
持った鍼灸師でも
マッサージ師が
行っている手技と同様な
ほぐし的な手技をすることは
可能です。
むしろ、僕は、
寝たきりや体の弱った
高齢者の患者さんに対しては、
鍼灸治療の一連の動作の中にある
「前揉ねん・後揉ねん」で
行っているようなほぐし行為は
推奨しています。
ハッキリ言って、
高齢者に刺激の
強い電気鍼や深い刺入は
あまり必要ないと考えています。
それよりも、痛みがある部位や
固くなった関節に対して、
鍼灸師がほぐしてあげて、
そのあとで、心地よい刺激の
ローラー鍼やてい鍼などの
施術を行った方が
効果は高いと思っています。
鍼灸師でも保険治療で
このような手技が
可能であるということを、
患者さんやケアマネさんに
分かり易く伝えてあげることが
出来れば、集患に関しても
訪問マッサージと
同等の労力で済みます。
鍼灸のみで取り組むにあたっては、
上記の点にポイントが
あるかと思いますので
これ以外にもご自分の
得意なやり方や
成功法則などを見つけて、
どんどん実行してみてください。