悪徳整骨院の手法を1つ!

こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

先日、
当協会にご依頼のあった
患者様のご家族から
こんな相談メールを頂きました。

—– Original Message —–

日本訪問マッサージ協会 御中

ホームページを拝見させて頂き、
ご相談がありメールさせて頂きました。

3か月ほど前から、
同じ市内の整骨にお願いして、
母が自宅での訪問マッサージを
受けていましたが、
マッサージをする先生が
マッサージ師の免許を
持っておらず、
柔道整復師のみの資格の先生
ということが分かりました。

こちらは素人なので
よくわからないのですが、
このまま柔道整復師の先生に
訪問マッサージを
継続してお願いして
問題ないのでしょうか?

—— End of Message ——

結論から言います。

問題”大有り”ですね・・・!

今回、ご相談いただいた患者さんには、
すぐに治療を
中止してもらうように指示し、
日本訪問マッサージ協会で
マッサージ師の
先生を紹介することが
出来たので良かったですが、
般の患者さんは、
白衣を着ている先生が、
マッサージ師か、
柔道整復師かなどの
区別がかないものです。

改めて言うまでもないですが、
訪問マッサージ・訪問鍼灸の
保険治療が出来るのは、
マッサージ師又は鍼灸師の
国家資格を持った有資格者のみです。

柔道整復師の
資格のみの先生が
高齢者の自宅に訪問して
マッサージなどを手技をして
訪問マッサージの
保険請求をするのは
明らかな”不正行為”になります。

おそらく今回の
相談内容のケースは、
整骨長先生は、
マッサージ師、柔道整復師の
ダブル免許を持っているが、
施術に関しては
柔道整復師の資格のみの
スタッフに対応させて、
保険請求は
マッサージ師免許がある
長先生の名前で保険者に
提出していたのだと
推測されます。

なぜ、このような
事態が起こるのか?

それは、もはやこれから先、
整骨では後期高齢者の
保険治療をするのが
極めて困難だからです。

整骨内での後期高齢者の
保険治療が困難に
なってきた理由の1に、

整骨への調査アンケート」

が実施されたことが
挙げられます。

平成26年10月、
東京都後期高齢舎広域連合は
「柔道整復師が行う
 施術の利用状況をお聞きします」と
長期間あるいは
頻繁に施術を受けている方、
または3部位以上施術を
受けている方に対して
アンケート調査を実施しました。

その内容は、

・負傷名・負傷日・
 実日数は合ってるの?

・委任欄に自筆で
 サインしましたか?

・領収書は受け取りましたか?

という内容だったようで、
しっかりやっている整骨では
何の問題もないアンケートですが、
しっかりやっていない整骨
大慌てだったようです。

しかも、業界的に
ほとんどの整骨
しっかりやっていないので
業界全体でザワザワっとした
空気が流れました。

そもそも、84歳の
おばあちゃんが、
肩・腰・膝の3部位に対して、
骨折やねん挫した場合は
整骨に通っている場合ではなく
まずは、整形外科など病
診察・治療してもらうべきです。

また、打撲やねん挫などの
急性疾患にも関わらず、
6か月、12か月と継続するのも
おかしな話です。

要するに、今回のアンケートは、
「後期高齢者は整骨での
 保険治療はするな!」
という警告なわけです。

なので、これから整骨内で
後期高齢者の保険治療を
行っていくのはかなり
厳しくなっていくでしょう。

整骨の経営者としては、
整骨内では出来ないが、
今まで通してくれた
後期高齢者さんの
フォローをしていきたい
ということで
訪問治療に移行を考えている
ところも増えてきています。

ただし、
その場合は、自分の整骨
マッサージ師、鍼灸師を雇用して
訪問マッサージ・鍼灸をやるか、
どこかの外部に委託して
やってもらうかしかありません。

過去に、柔道整復師の方の
訪問治療がバレテ、数千万円を
返金したという
事例もありましたので
くれぐれもご注意ください。