訪問マッサージの法人化(会社設立)

こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

当協会に入会をした
会員様方が
訪問
マッサージ訪問鍼灸事業を
法人される方が増えて来ました。

個人事業として始めた治療家さんが、
個人では抱えきれない程の
患者さんからの依頼を
頂くようになり、仲間を増やして
地域医療に
貢献していく組織を
構築していくことは
とても素晴らしいことだと思います。

訪問マッサージ訪問鍼灸を
これから開始しようとしている方から、
「個人事業で始めるか?
 法人で始めるか?」
といったお問い合わせを
頂くことがありますが、
ご自身で鍼灸マッサージ師の
資格をお持ちで、これから
始めるような場合は、
法人などということは
一切考えずに
最初は保健所に出張開業の届けだけ
出して、即刻始めればいいと思います。

しかし、資格がないオーナーさんが
鍼灸マッサージ師を
雇用して訪問マッサージ事業を
始める場合や、数名の
仲間内の鍼灸マッサージ師で
訪問マッサージ事業を
開始する場合は、
法人会社設立)して
始めたほうがいい場合もあります。

実際に、以前に当協会のイベントで
セミナーをしていただいた
M先生も
目指すべきヴィジョンがあったため
最初から法人として
事業を開始したとのこと。

もし、あなたが
訪問マッサージ訪問鍼灸事業で、
本気で稼ぎたいと
思っているのであれば
将来的には法人
見据えていくことが望ましいです。

そのために、どのような点を
事前に知っておけば、
よりスムーズに会社設立
できるのかについて、
個人事業(2005年9月)から
法人(2009年7月)を済ませた僕から
最低限、
知っておいたほうがいいと思う
事項を3つほどアドバイスいたします。

1:会社設立費用を知っておこう!

株式会社設立費用として、
自身で設立をする場合は
以下の費用が最低限かかります。

この事を事前に知っておきましょう。

定款認証手数料  : 50,000円
登記申請費用   :150,000円
謄本代(通常2枚):   2000円
_____________________

合計       :20,2000円

この他にかかる費用としては、

会社設立代行費(行政書士など):5万位
法人印鑑:約1万-2万円
税理士費用:月額1万-5万位
決算料(年に1回:12-15万円位

ざっと、この程度の費用は
最低限かかると思っておきましょう。

もちろん、
これらにかかる金額以上に、
法人をするメリットがありますから、
目安としては最低でも、
50万は安定して稼げるようになったら
法人をするべきだと思います。

(※もちろん、
 目指すべきヴィジョンが明確にあり、
 そのために、
 最初から法人として始めるのはアリです)

2:税金について知っておこう!

税金は会社の利益に対して
かかってきます。
一番問題となるのは、
売掛金があまりにも多くなっている
場合です
(売上としては出ているけれど、
 返戻などがあり、
 保険者からの現金振り込みが
 大幅に遅れてしまうい場合など)

現金が回収できていないのに、
利益が莫大に出ている場合、
納税は現金が手元になかったとしても
待ってはくれません。

ですから、納税分として
しっかりと払えるだけの金額を
常に残しておくことが重要になります。

お金を稼いだからといって、
ブランド品だったり、
高級車・高級時計を購入したり、
海外旅行て遊びすぎると
後ほど危険なことになります。

会社倒産となるケースとして
最も多いのが
「税金が支払えなくて・・・」
というケースなので、
資金繰りはしっかりと
管理しておく必要があります。

本当に、吐き気がするような
納税額を
請求されますからね・・・(汗)

お金を無駄に
たくさん使いすぎている
性格の方はやや危険ってことです。

ビジネスをやっていくのであれば、
利益を大きくすることに
投資をしていくべきで、
娯楽にお金を使うのは
税金を払った後でも、
10年分くらいの生活費程度の
貯金が出来てからの方が
絶対に良いと思います。

それくらいないと安心はできません。

僕も、お小遣いは今だに
時給1000円の
アルバイト時代と変わらず
月額5-10万円で
なんとかやってます(笑)

3:法人のメリットとデメリット

・メリット1 信用が出てくる

個人事業で行うよりも
対外的な信用が違います。

広告や求人をする時にも
効果が違ってきます。
銀行などに借り入れの
申し込みをする時も
有利になることもあります。

・メリット2 事業が継続する

個人事業では、
事業は事業主に依存します。

つまり、事業主が死亡すれば、
事業は終了してしまいます。

しかし法人にしておけば、
解散しない限り、
事業は継続するので、
継続的な成長が可能です。

メリット3 税務上で有利な設定も可能

個人と法人は税率の構造が違うので、
収入によっては、
税務上で有利な設定が可能です。 

法人税の税率は一定なので、
個人事業の様に
大きく稼げば税金も増えることはないのが
メリットです。

また、「給与」で
収入をうけとることにより、
事業主でありながら、サラリーマンと
同じような経費控除が受けられますし、
家族を従業員とすることにより、
報酬を分散することが容易です。

・デメリット1
 会社をつくるためには、
 費用と手間がかかる

会社をつくるには、
最低でも20万程度の費用が必要です。
また当然、
ある程度の資本金も必要になってきます。

・デメリット2 経理帳簿をつけるのが面倒

領収書は個人使用のものと
法人使用のものをきっちりと分け、
帳簿と領収書はちゃんと整理して
7年間保存しておかなければいけません。

・デメリット3
 稼ぎがなくても、
 税金を納付する必要が有る

均等割といって、
稼ぎがなかったり、赤字であっても
都道府県と市町村に税金を
最低7万円は納付しなければいけません

以上、簡単に法人するにあたって
知っておいて
貰いたいことを書きました。

訪問マッサージ訪問鍼灸は、
個人事業でやっていく場合は、
あまりにも利益率が高すぎて、
そのままでは
税金でかなり持っていかれてしまうので、
稼げるようになったら、
家賃、人件費、設備費などの
固定費に投資していくことが
重要になってきます。

個人の治療家が自己投資、
マーケティング投資を終えて、
安定的に稼げるようになってきたら、
固定費への投資を
心がけていくのは
重要になるかと思います。