こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
今、伸びているサービス業って
何だかご存知ですか?
それは、
カーシェアリングです。
カーシェアリングとは、
登録している会員の間で
特定の自動車を
共同利用するサービスで、
最大手は、タイムズさん。
必要なときに、
パッと使える手軽さで
料金も15分200円と
レンタカーよりも安いことで、
需要が急上昇しているサービスです。
この人気の背景には、
車を所有するから共有するという
時代の大きな流れがあります。
この他にも、
マンションや家などの
空いたスペースを貸すサービスとして
Airbnb(エアビー)があります。
これも、部屋を所有するのではなく
共有するという
考えが背景にあります。
また、僕が普段からお世話になっている
「スーパー秘書サービス」
というものがありますが、
これも正規社員で働くことが出来ない
優秀な在宅ママを所有するのではなく
共有するという考えで、
とても人気があります。
ということで、様々な分野で確実に
時代の流れが
「所有から共有へ」という形で
シフトチェンジしていっているのを感じます。
これは、鍼灸マッサージ業界も同じで
鍼灸マッサージ師も
「所有から共有へ」という形に
なっていくのではないかと思っています。
というのも、
先日、セミナーを
開催させて頂いたときの話です。
3会場で約80名の先生に
ご参加いただいたのですが、
参加者のほとんどは、
既に訪問マッサージ事業で
成功されている方たちばかりでした。
スタッフさんを
何十名も雇用している先生や、
複数店舗を展開されている先生も
いらっしゃいましたが、
オーナー院長として、社会保険に
ついての悩みを抱えている方が多かったです。
「社会保険、どうですか?」と聞いたところ、
・社会保険さえなければ、
もっと利益が残るんだけど、、、
・社保の負担が毎月本当にキツイ、、、
・今年も赤字の決算書だよ。
社保が無ければなぁ。。。
・社保があるから、
スタッフの給料上げられないよ、、、
・マジでうちの院は、
社会保険料に殺されそう・・・
・毎月、天引きされる社会保険料に
ゲロ吐きそう・・・
と、見事に皆さん揃って
お悩みを抱えているようでした。
スタッフさんを
正社員であれアルバイトであれ
自分の院(会社)で所有しようとすると、
そこには、税金と社会保険と言う
大きな壁が待っています。
他の業界であれば、
オーナーと従業員という立場で
雇用関係を結んで
スタッフを所有していく形態はありですが、
独立開業件がある
鍼灸マッサージ師を雇用と言う形で
所有しようとするとお互いにとって
不幸な関係になりがちです。
一方で、
セミナー参加者の中には、
これらの時代の流れを感じて、
鍼灸マッサージ師を
所有するのではなく、
共有するという考えで
治療院経営をされている
先生もいらっしゃいました。
「そもそも、縛られたくない
鍼灸マッサージ師を
縛ろうとしても無理がある…」
「社会不適合者の
鍼灸マッサージ師たちを
所有(雇用)して育てるには、
相当の覚悟と時間と
お金がかかるので・・・」
「鍼灸マッサージ師は、
そこまでお金に
こだわっている方が少ないので、
現場でやりたい施術をやってもらう環境を
整えるだけで良いですよ」
ということで、
自分の院(会社)で
鍼灸マッサージ師を所有するのではなく、
彼らの持っている資格や技術を
空いている時間を有効活用して
共有していくという考え方です。
僕自身も、鍼灸マッサージ師に関しては
”所有ではなく共有”という考えで、
実際に、現在うちの会社では、
数百人単位の鍼灸マッサージ師さんと
業務提携(共有関係)を結んでいます。
その鍼灸マッサージ師の中には、
当然、弊社だけでは無くて
他の会社さんと
提携している方もいらっしゃいますし、
現在、独立開業している方も
どこかの治療院に
勤務中の方もいらっしゃいますが、
空いている時間と空いている曜日だけ
ご対応いただくという形になっています。
これが、
鍼灸マッサージ師を共有するという思考です。
鍼灸マッサージ師は、
自分の治療院だけで
所有して、自分の治療院の患者さんだけ
施術してもらうという考えではなく、
鍼灸マッサージ師の
存在時代が社会の資源と捉え、
その資源を必要な時に
必要な分だけ共有して、
社会に貢献していこうという考え方です。
このように考えると、
大きな展開が見えてきます。
仮に、800人の鍼灸マッサージ師を
給料30万円で
所有(雇用)しようとすると、
人件費だけで、
800人×30万/月=2億4000万円
社会保険料で
800人×4.5万円/月=3560万
とゲロが無くなるほどの
維持費が掛かります。
一方で、
800人の鍼灸マッサージ師を
業務提携(共有)した場合は、
施術者の人件費はゼロ
(売上に対してのパーセンテージ)
社会保険料もゼロ
(こちらは完全にゼロ)
になります。
また、うちの会社の場合は
800人の施術者と
2600人の患者さんの管理を
主婦のパートさん1人で
対応しているので、
掛かる費用は、
パート代と雇用保険料330円/月のみ。
本当に、そんなことが実現できるのかと
思うかも知れませんが…。
僕の知っている
億超え訪問マッサージ院も
これと似た手法で各地域で、
共有パートナーの
鍼灸マッサージ師を増やして
事業展開して行っています。
また、大きなトラブルは1件も無く、
日々、
「素晴らしい先生を
紹介してくれてありがとう!」
という感謝のハガキやメールや手紙が届きます。
このように、
「鍼灸マッサージ師の空いている時間」と
「鍼灸マッサージ師の
使われていない国家資格」を
有効に活用することで、
社会で困っている人にも貢献できるし、
治療院(会社)の経営も安定して行きます。
鍼灸マッサージ師を自分の院だけで
”独り占め”するのではなく、
”社会で共有”するという考えが出来ると
次の展開が広がってくると思います。