こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
採用した施術者さん、
面接でも好印象だったし、
適性検査の結果も良かったのだが…。
半年たったあたりから
会社の文句を周囲に言い回り、
結果として、辞める、辞めないの
大トラブルになってしまった…。
実は鍼灸マッサージ師さんを
採用する際、面接では
見抜けなかった問題が後から発覚し、
「失敗した…」と
後悔するケースは少なくありません。
特に、前職の悪口を言う人は、
自社を退職する際も悪口を言いながら
去っていく傾向が高いため、
採用前の時点でかなり注意が必要です。
また、施術者には個性が強い人が多く、
社会性に欠ける人も一定数います。
30分程度の面接で
適性を判断するのは難しく、
どんな人でも面接では
“主演男優賞級の演技”をするものです。
そのため、履歴書や
適性検査だけで判断するのではなく、
実際に働いてもらいながら
見極める仕組みが重要になります。
特に失敗しやすい雇用契約のパターンは、
いきなり無期限の
正社員雇用の契約をしてしまうケースです。
面接の際には
“主演男優賞級の演技”をした
施術者の本性が分からない状態で
いきなり長期の雇用契約を結ぶのは、
会社にとって大きなリスクになります。
途中で「この人は合わない、クビにしたい」
と思っても日本国のルールの中では
雇った方をすぐに契約を解除するのは難しく、
トラブルの原因にもなります。
そのため
リスクを抑える「段階的な雇用契約」の
導入をお勧めしています。
施術者の適性を
見極めながら採用を進めるために、
段階的に雇用契約を結ぶ方法です。
例えば、
月給30万円で施術者を採用する場合、
以下のステップを
踏むことでリスクを最小限に抑えられます。
1:まずは短期間の有期雇用契約(2か月)
最初の2か月間は、試用期間として
有期雇用契約を結ぶ(月給30
この期間で、仕事に対する姿勢や、
職場のルールを守れるかをチェ
※2か月で問題が発覚すれば、
契約満了で終了できます。
2:次に4か月間の有期雇用契約
2か月間問題なく働けた場合、
次の4か月間の
有期雇用契約を結ぶ(月給30万円)。
この段階では、さらに
深く適性を見極めることができます。
※「人間は2か月間は我慢できても、
6か月間ではボロが出る」
と言われるように、
長めの期間を設けることで本性を確認できます
3:6か月問題なければ、
正社員契約+給与アップ
6か月間しっかり働けた人には、
正社員として雇用契約を結び、
月給を3%アップ(30.9万円)
+賞与制度を導入。
長期で働く意欲がある人を、より良い待遇で迎えます。
4:助成金の活用
正社員として雇用を継続すると、
助成金を申請できるタイミングが訪れます。
正社員雇用6か月経過 → 助成金申請1回目
正社員雇用12か月経過 → 助成金申請2回目
この仕組みを活用することで、
会社の負担を軽減しながら、
長く働いてくれる
施術者を育てていくことができます。
段階的な採用で「ミスマッチ」を防ぐ方法を
取り入れることで、
短期間で適性を見極められるため、
不適格な人材を
早期に排除することも可能です。
また、長期で働ける人には正社員として
しっかり待遇を整えることで、
定着率向上にもつながります。
採用時のちょっとした工夫が、
後のトラブルを防ぎ、
安定した経営に直結します。
施術者の採用で失敗しないためにも、
「段階的な雇用契約」の導入を
検討してみてはいかがでしょうか?