1年で消える人、10年続く人

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

先日、メチャクチャ情熱的で
熱量が高い脱サラ起業の方と
個別面談させて頂きました。

面談の中で、

「すべての高齢者を笑顔にしたい!」

「日本の福祉をオレが変えていく!」

「鍼灸マッサージで世界を元気にしたい!」

……なんて、熱くるしいほどに
語って頂きました…。

このような気持ちを持てること自体は
とても素晴らしいことなのですが、
一方で心配にな気持ちになりました。

何故かと言うと過去にも
同じように熱すぎるほども想いを持って
脱サラ起業した方の中には、
1年もたたずに
音信不通になってしまった方も
いらっしゃったからです。

いったいなぜなのか?

今回は、その理由と、
どうすれば“長く続く側の人間”に
なれるか?について、ズバリお伝えします。

熱い想いは素晴らしい、でも…
もちろん、
志があるのは素晴らしいことです。

でも、志だけでは飯は食えない。

家賃も払えない。

スタッフも養えない。

いちばん大切なのは
長く続けること。

たったそれだけで、
周りが勝手に脱落していきます。

開業直後に
「売上ゼロの日が続く」
という現実に直面し、
銀行通帳を見て冷や汗をかき、
「思ってたのと違う…」と挫折する。

この流れ、
よくある“開業崩れのテンプレ”です。

なぜ1年で消えてしまうのか?
その理由はシンプルです。

それは、数字を見ないから。

・スタッフ1人(正社員)に月30万円かかる

・事務所家賃、営業車、保険料など
 含めると月50万円の固定費

・半年後には資金が尽きてしまう…

この現実に、
どれだけ最初から向き合っているか。

「熱い想い」よりも、むしろ
“冷静な計算力”こそが、
長期経営の武器になるんです。

一発屋で終わらないために
ぼくの経験上、成功する人って、

・起業当初は
 身を削ってでも数字を掴みにいく
・でも、必ず“持続可能性”を仕組みに組み込む

この2つをセットで考えてます。

月商100万円を達成しても、
その裏で毎日13人の
訪問治療を自転車往診でこなし、
寝るのは真や時近く。

そんな“肉体労働時代”を経て、
ぼくもようやく気づきました。

「このままじゃ、いつか壊れる…」と。

だからこそ、
長く続けることに価値があるんです。

院長先生にお伝えしたいこと
経営者は夢を語るだけじゃなく、
冷静に「継続性」を設計するプロであるべき。

・月末のキャッシュフローは大丈夫か?
・施術者が辞めたら、
 回らない体制になってないか?
・突発的な支出に備えた預金残高はあるか?

こういった数字的な管理が
“熱い志”を支える柱になります。

熱い想いがあるなら、
それを「10年、20年と燃やし続ける」ための
冷静な計算力と仕組みを、
今こそ構築してください。

あなたの治療院が、
一発屋ではなく、
“地域に根ざす長寿治療院”
なることを願って…。