こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
訪問マッサージ業界にとって、
とても興味深いニュースが
飛び込んできました。
—– Original Message —–
【燦HD、訪問医療マッサージ事業の
クニカネクストを買収】
燦ホールディングス株式会社は、
訪問マッサージ事業を行っている
株式会社クニカネクスト
(京都市伏見区)の株式取得し、
子会社化することを決定した。
燦ホールディングスは、
専門葬儀社最大手である
「株式会社 公益社」を
中核とするグループの持株会社。
クニカネクストは、
訪問マッサージ事業を行っている。
クニカネクストが行っている
訪問マッサージ事業は、
燦ホールディングスの
子会社が展開している
リハビリ特化型デイサービスとの
高い親和性が見込まれる。
本件M&Aを通じて、
人材の有効活用や
集客面での相乗効果が期待
燦ホールディングスグループの
事業成長を狙う。
—— End of Message ——
このニュースを見て、
燦ホールディングス様の
中期経営計画を確認したところ、
「ライフエンディングサポート事業の拡大」
を中心とした明確な
成長戦略を打ち出していました。
この動き、私たち
訪問マッサージ事業者にとっても、
大きなヒントになると思いました。
なぜなら葬儀業界大手の
彼らが描いている未来のカタチは、
そのまま
「地域密着・高齢者支援型のビジネスモデル」の
究極系だ
燦ホールディングスは今、
「中期経営計画(2025~2027)」として、
以下の4つの重
1:【Growth(成長)】
全国主要都市への出店を加速。
M&Aや異業種連携も駆使して、
スピード感のある事業展開を実施
さらに、終末期を支える
訪問医療・リハビリ事業にも積極投資。
*院長のあなたに置き換えるなら…
・近隣エリアへの2店舗目、
3店舗目の展開計画はありますか?
・高齢者施設や在宅医療ドクターとの
連携を意識していますか?
2:【Quality(品質)】
「日本一、満足・感動されるサービス」を掲げ、
スタッフの教育・クオリティ管理体制を
徹底強化。
* 院長のあなたに置き換えるなら…
・施術者の接遇や報告書の質、
均一化できていますか?
・顧客満足度を可視化し、
フィードバックしていますか?
3:【Change(変革)】
グループ統合や仕組みの見直し、
季節変動を避けた決算変更など、
構造改革を本気で実行。
*院長のあなたに置き換えるなら…
・無駄な業務や慣習に、
あぐらをかいていませんか?
・外注やシステム導入で、
もっと効率化できるところは?
4:【Sustainability(持続可能性)】
人的資本経営・SDGs対応、
ESGを踏まえた経営へ。
特に、人材育成を目的に
「燦ビジネスアカデミア」を創設し、
未来の人財づくりに本気です。
*院長のあなたに置き換えるなら…
・教育やキャリアパス、
整備できていますか?
・永続的な“価値のある治療院”を
意識した経営ができていますか?
葬儀業界大手である彼らの中期戦略は、
華やかさよりも
「地に足のついた長期視点」に
重きが置かれていま
これって、訪問マッサージも同じなんです。
訪問マッサージ、訪問鍼灸は
患者さん一人ひとりと、
数ヶ月~数年単位で
関わりを持つことにな
そうなると
必然的にその場しのぎではなく、
未来を見据えた設計が必要なんですね。
「あなたは、5年後、どんな地域で、
誰に、どんなサービスを
提供していたいですか?」
これが描けていないと、
気づいた時には
“時代の波”に乗り遅れてしまいます。
今回の燦HDの発表を見て、
「やっぱり、大手はやることが違うな…」
で終わらせるのは、もったいないです。
“葬儀業界のその先”に
踏み込もうとしている彼らに学びながら、
今こそ、私たちの
「訪問マッサージ院のその先」を
考える時期です
訪問マッサージ、訪問鍼灸が
このライフエンディング領域で
“欠かせない存在”になれるよう、
頑張って行きましょう!