即効性を求める患者さんとの向き合い方

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

最近ネットや雑誌を見ていると、
「ダイエット」に関する
情報がやたらと多く目につきます。
薄着の季節が
近づいてきたからでしょうか。

糖質制限、16時間断食、
筋トレ、有酸素運動など…
法はいろいろありますが、
どれにも共通して書かれているのが、

「結局、大事なのは“続けられるかどうか”」
ということ。

たしかに、
どんなに効果的な法でも、
三日坊主で終わってしまえば
意味がありません。

継続することで
初めて成果につながり、
それを維持できるのです。

この“継続の力”は、
まさに僕たちの仕事、
訪問治療にもそのまま当てはまります。

僕たちが日々向き合っているのは、
疾患を抱えた患者さんです。

長年、痛みやシビレに悩まされてきたや、
加齢や生活習慣の影響で
関節や筋肉が硬くなっている
も少なくありません。

こうしたケースでは、
1回や2回の施術で
劇的な変化を出すのは難しいもの。

もちろん、「楽になった」
「軽くなった」とその場で
感じていただけることもありますが、
それはあくまで
“スタートライン”に過ぎません。

施術を止めてしまえば、
またすぐに元の状態に
戻ってしまう可能も高いのです。
だからこそ、
継続的な施術が大切になります。

しかし、こちらがその重要
理解していても、患者さん側には
「本当に良くなるの?」
「何回やっても変わらないのでは?」
という不安があります。

そこで私たち治療家がやるべきことは、
「なぜ継続が必要なのか」を
しっかり伝えることです。

例えば、こう伝えてみてください。

————————————–
「慢的な症状というのは、
 長年の積み重ねでできた
 “クセ”のようなものなんです。

 クセは1回で
 直すのは難しいですが、
 繰り返し整えていくことで、
 少しずつ良い向に変わっていきますよ。」
————————————–

人は、納得すれば継続する力が
湧いてくるものです。
施術の技術だけでなく、
相手の不安に寄り添い、
伝えを工夫することも
訪問治療においては重要なスキルです。

「継続することでしか見えない変化がある」

これは患者さんにとっても、
そして僕たち治療家にとっても
同じことだと思います。

日々の積み重ねを大切にしながら、
今日も目の前の患者さん
丁寧に向き合っていきましょう。