こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
今年も“流行語大賞”が
発表されましたね。
「二季」「ミャクミャク」など、
2025年を象徴するワードが
出そろった中で、
ひときわ強烈だったのが──
「働いて働いて働いて
働いて働いてまいります。」
高市首相のこのフレーズが
“年間大賞”に選ばれたことです。
世の中では
「ワークライフバランス」が重視され、
残業なし・休日しっかり・
定時帰りがスタンダードになりつつあり
そんな時代に、総理大臣が
「働きまくる」という
宣言をしたわけで
そりゃ話題にもなりますよね。
でも、僕は
この流れを見ていて思うのです。
本当に「働き方改革」だけで
院は強くなるのか?
訪問マッサージの現場を見渡すと、
綺麗ごとでは
回らない場面が山ほどあります。
レセプトが締切間際に重なったり、
患者さんのスケジュールが
バッティングしたり、
今日中に必要な書類を
仕事後に気づく、なんてことも……。
そんなときに、
「ワークライフバランス重視なので
帰ります~」
では、正直まったく
通用しないときもあります・・・。
院長先生たちは、
独立した頃は休みもなく、
朝から晩まで走り回り、深夜に
事務作業をする日々だったでしょう
今思うと、
あの“むちゃくちゃな働き方”は、
社会的に褒められたものでは
なかったかもしれません。
しかし、その経験が、
今の経営基盤に
なっていることも事実です。
「経験が人をつくる」というのは
本当にその通りで、
逆境を乗り越えた回数が、
そのまま判断力や対応力に変わります。
だからこそ、
はじめから“ラクで整った環境”
だけを求めすぎるのは、逆に危ない。
特に、まだ“ピンチの現場”を
経験していない新人にとって、
逆境を味わうことは
大きな財産になるはずです。
もちろん、長時間労働を
推奨しているわけではありません。
ただし、
「働く量が必要な時期」
「がむしゃらにやるべきフェーズ」
というものは、
間違いなく存在します。
高市首相のような
“働く姿勢そのもの”が、
いま一度見直されても
良いのではないか?
そんなことを感じました。
もしあなたが、まだ本気で
働き切った経験がないなら。
もしあなたのスタッフが、
逆境を知らずに育っているなら。
一度、思い切り
“働く”という道も悪くない。
その経験は必ず、
院の未来を支える力になります。








