クラウチングスタートの誕生秘話

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

オリンピックの陸上の華といえば
男子100メートルです。

2024年のパリ五輪では、
アメリカのノア・ライルズ選手が、
9秒79の好タイムで
初の金メダルを獲得しました。

多くの観衆が熱狂する
男子100メートル走ですが、
パリ五輪からさかのぼる事、
128年前の
第1回オリンピック競技大会
(1896年 アテネ大会)で
観衆は、奇妙な風景を目にしました。

↓↓↓

—– Original Message —–

その時、観衆は奇妙な風景を
目のあたりにしました。

なんと一人の選手が、
両手を地面についたのです。

陸上の短距離走において、
今は当たり前と思われている
クラウチングスタートは、
第1回オリンピック競技大会
(1896年 アテネ)で
ある一人の選手が登場させました。

その選手の名は、トーマス・バーク
(1875~1929年 54歳没)

彼は、その革新的なスタート方法によって
当時12.0秒というタイムで
金メダルを獲得しました。

ただし彼は、オリンピックの場でいきなり
クラウチングスタートをしたわけではなく、
ここに至るまでには
情報収集や研究に多くの時間を費やし、
試行錯誤を繰り返してきた、
挑戦の日々があったはずです。
その挑戦の積み重ねの結果が、
金メダルの獲得という
成果につながったことで、
世の中に新しい価値として受け入れられ、
広く普及していったのでしょう。

—— End of Message ——

これは、東海道新幹線内の
広告欄に掲載されていた
大日本印刷株式会社(DNP)の
ポスターに書いてあったものです。

このポスターは、
DNPもこの選手と同じように、
社員一人ひとりが
それぞれの分野で挑戦を積み重ね、
新しい価値を生み出すことを目指し
「未来のあたりまえ」をつくるため、
日々挑戦を続ける
企業姿勢を、このポスターで
表現してるとのことです。

さて、鍼灸マッサージ業界においても
ほんの10年ほど前の時代では、

「鍼灸マッサージ師で
 開業しても食えない・・・」

「手に職をつけても
 食えないから意味ない・・・」

「鍼灸マッサージは趣味でやるもの・・・」

といった風潮が当たり前でした。

ぼくも2005年に
小さな治療院を開業した当初は、
月商4万円程度の
運営を続けていましたので、
「鍼灸マッサージ師は食えない」と
思っていました。

月商4万円
(そのうち半分は親せきや友人)しか
稼げなかったので
偉そうなことは言えません。

ただ、店舗を構えて
患者さんを待つスタイルから
店舗から出ていき、
地域で困っている高齢者の方に
施術をする訪問型の
スタイルでの独立開業であれば
鍼灸マッサージ師として
食えないということはないと、
ハッキリと断言することが出来ます。

今では、訪問鍼灸マッサージ院の
経営方法なども普及してきて、

1.開業資金が
  ほとんどゼロでも始められる!
(自宅にあるパソコンと携帯電話と
 自転車さえあれば始められます。)

2.治療院を持たなくても始められる!
(出張開業届を保健所に提出すれば、
 その日から始められます。)

3.特別な技術がなくても始められる!
 (特殊なテクニックや
 高度な治療テクニックがない、
 新卒でも始められる。)

4.リピート施術が前提だから安定経営が見込める
 (週2回施術のペースで約2年ほど継続する)

というのは、当たり前のこととして
認知されつつあります。

なので、鍼灸マッサージ師が
訪問型スタイルで開業して
月商100万円というのは
当然という風潮がありますが、
まだ、実際にやったことがない人に
とっては、「恐い!」と感じられる
部分もあることでしょう。

普通のサラリーマン思考の方であれば、
「恐い!」と感じたら、
やらないを選択します、

しかし、今までは「恐い」と感じたことは
やらないを選択していた方も、
これからは、
「ちょっと恐いことをやってみる」
という選択したならば、
治療家人生は
100%変わっていきます。

人間は、自分が
よく分からないというものに触れた時、
「恐い!」という感情が
湧き上がってきます。

しかし、恐いという感情は自分が
よく分からない
未知の道だというだけであって、
その恐いの先にある道が必ずしも
間違っているということでは
決してありません。

むしろ、全く逆。その道こそが、
古い鍼灸マッサージ師としての
価値観から決別して、
新しい治療家人生を
創っていける唯一の道になります。

今の日本において、
食っていけないとか、
生活できないということはまずありません。

にも関わらず、
もし「恐い!」と感じられたならば、
それは、単に自分がその先の道が
どうなっているかを知らないだけです。

だから、

『恐いことをやってみる』

そうすれば、
不安や恐怖を引き受けた代わりに、
喜びと感動のある人生にもなっていきます。