こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
さて、2025年問題が
注目されている影響からか、
日本訪問マッサージ協会にも
「訪問マッサージで地域貢献したい!」
「生まれ育った地元の役に立ちたい!」
「高齢者の笑顔を増やしたい!」
「日本の医療を良くしたい!」
といった声が
たくさん寄せられました。
こうした情熱を持つ方が多いのは、
本当に素晴らしいことです。
ただ、このような
大きな目標を掲げる前に、
少し足元を見つめ直してみることも
大切だと思っています。
「日本の医療を良くする!」という
大きな夢を追う前に、
まずは「自分を支える基盤」を
作ることに重きを
置いて欲しいと考えています。
確かに、「地域のため」「高齢者のため」
といった崇高な目標は、
訪問マッサージという仕事に
ぴったりの理念です。
しかし、これから
独立開業を目指す方や、
独立開業をしたばかりの頃は、
どうしても
目標が先走りしてしまい、
自分や家族の生活基盤が
疎かになることも少なくありません。
まずは、自分の生活費
(30万円/月程度)をしっかり稼ぐこと、
そして自分と家族の生活を
守ることが最優先です。
大きな夢に焦る気持ちは理解できますが、
まずは自分自身を
支えられる力をつけていくことが、
最終的に夢の実現に
繋がるのではないでしょうか。
理想よりも
生活を優先した時期があるのは
当然だと思います。
実を言うと、僕も開業当初は
「地域貢献」や「医療費削減」など、
立派な理念を
語る余裕はありませんでした。
当時は、整形外科の
アルバイトを辞めて独立したばかり。
毎月決まった給与がなくなり、
家計はギリギリ。
正直なところ、自分の生活を
どうやって成り立たせるかだけを
考え
月々の生活費を稼ぐため、
泥臭い営業活動を繰り返しながら、
なんとか収益を安定させていきました。
その過程でようやく、
自分の生活が整うと、
人のために働く余裕が出てきたのです。
たとえば、
「独立開業をしたいけれど、
どう始めたらいいかわからない」
と相談されることが増え、
自然とアドバイスを
求められるようになりました。
それがきっかけで、
現在の開業支援のサポート事業にも
繋がってい
「自分の生活の安定が、
誰かの役に立つ行動への第一歩」
この言葉を、
僕は心から実感しています。
訪問マッサージや訪問鍼灸の業界には、
人柄の良い方や優しい心を
持った方が多くいらっしゃいます。
そんな方々が、
「誰かのため」を第一に考える
気持ちはとても素晴らしいことです。
しかし、時にはその優しさが
空回りしてしまうこともあります。
「患者さんのために、
もっと努力しなければ」
「地域全体に貢献しなければ」
といった
大きな目標に向かって頑張る一方で、
気づいたら自分自身が消耗してしまい、
結果として何も続かなくなる。
これは非常に残念なケースです。
だからこそ、
まずは現実的なスタートラインを
設定してみましょう
最低限の生活基盤をしっかり築き、
その上で自分の理想を追いかけ
具体的なステップで未来を切り開く
では、どうやって基盤を築き、
そこから理想に向かって
進むべきな
訪問マッサージ業界は、
人と人との関係性が
重要なビジネスです。
そのため、自分自身を
まずは大切にすることが、
結果として地域や患者さんを
支えることに繋がります。
焦らず、一歩ずつ進みながら、
理想を現実にしていきましょう。