なぜ必要な事業ほど、潰れてしまうのか?

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

今日は、
少し重たいテーマかもしれませんが、
今の業界にいる以上、
避けて通れない話を共有させてください。

先日、ネットニュースで
気になる記事を目にしました。

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訪問介護の倒産、昨年は過去最多91件
3年連続で記録更新

東京商工リサーチの調査によると、
昨年の訪問介護事業者の倒産件数は91件。
前年から12.3%増加し、
介護保険制度が始まった2000年以降、
過去最多を3年連続で更新したとのことです。

背景には、
・基本報酬の引き下げ
・深刻な人材不足
・物価高騰
・競合激化

といった、複数の要因が重なっています。

政府は賃上げを含む対応を進めていますが、
「抜本的な改善策がなければ
倒産を抑えきれない可能性がある」
と分析されています。

(JOINT介護ニュースより)
———-ここまで———-

正直、このニュースを読んで、
胸がギュッと締めつけられました。

介護・医療に携わる事業は、
社会的にも絶対に必要な仕事です。

「なくなってはいけない事業」だと
僕は本気で思っています。

それでも、
経営が成り立たなければ、
どれだけ想いがあっても
事業は続けられません。

今後、日本はさらに高齢化が進みます。
ニーズがなくなるどころか、
確実に増えていく分野です。

にもかかわらず、
倒産が増え続けている。

ここに、
「事業の必要性」と
「経営の現実」の
大きなギャップがあります。

だからこそ、
すでに開業されている院長先生、
これから事業を
育てていこうとしている方には、
何としてでも生き残ってほしい
という想いがあります。

では、倒産しないために、
僕たちは何を意識すればいいのか?

大事なポイントは次の2点です。

1: 経営計画を「今の数字」で見直す

まずは、
開業当初につくった経営計画書を
引っ張り出してみてください。

・売上
・固定費
・人件費
・想定していた事業内容

今の実態と、
ズレていませんか?

開業当初にはなかった
新しい取り組みやサービスが増え、
気づかないうちに
コストだけが膨らんでいるケースも
少なくありません。

「なんとなく回っている」状態ほど、
実は危険です。

一度立ち止まり、数字と向き合い、
必要なら思い切って軌道修正をしましょう。

2: 資金繰りを“守りの視点”で整える

次に大切なのが、資金繰りです。

・家賃や賃料の見直し
・通信費、消耗品の削減
・不要なサブスクの整理

こうした
「出ていくお金」を
一つずつ見直すこと。

加えて、
・売掛金の回収タイミング
・支払いサイトの調整

など、
手元資金を厚くする工夫
も重要です。

「忙しくて後回し」になりがちですが、
ここを疎かにすると、
黒字でも倒産する
いわゆる“黒字倒産”に
つながりかねません。

もし、
「どこから手をつければいいか分からない」
という場合は、税理士やFPなど、
専門家の力を借りるのも立派な経営判断です。

介護・訪問マッサージの仕事は、
社会から必要とされ続ける仕事です。

だからこそ、
潰れないこと自体が、
社会貢献でもある
と、僕は思っています。

10年後、20年後も、
地域に必要とされ続ける事業であるために。

今一度、足元を見直し、
“生き残る経営”を
一緒に考えていきましょう。