『飯炊き3年、握り8年』

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

先日、ニュースで面白い話題を見ました。

「飯炊き3年、握り8年」

すし職人の世界で当たり前とされてきた、
この長い修業の常識。
そこに真っ向から挑む店として、
北海道・小樽の
老舗すし店が「道場」をつくり、
最短4か月で
プロを育てている、という話でした。

「いやいや、4か月で一人前の
 寿司職人になれるわけがない」

そう思いましたか?

では、ここで逆に一つ、
質問させてください。

飯炊きの3年間で、
その人は「何を」学んだのでしょうか?

もし、覚えるべきことを整理して、
覚えるべき順番で、きちんと教えたら、
同じ内容を、もっと短い時間で
学べるのではないか。

小樽のすし店がやったのは、
おそらくそういうことです。

そしてこの話、
訪問マッサージ・訪問鍼灸の世界にも、
そっくりそのまま当てはまります。

この業界にも、ありますよね。
こういう言葉。

「最低でも3年は
 修業しないと独立は無理」

「まずは10年、現場経験を積んでから」

「営業なんてまだ早い。まずは腕を磨け」

一見、正しそうに聞こえます。

でも、冷静に考えてみてください。

10年雇われて働いても、

営業を覚えない。
制度を学ばない。
同意書も、報告書も、
レセプトも触ったことがない。
経営の数字を見たこともない。

この10年と、
必要なことを、必要な順番で、
1年間みっちり学び、実践してきた人。

独立開業して強いのは、どちらでしょうか?

答えは、明らかですよね。

技術面だけを見ても、そうです。

訪問の現場で求められるのは、
「上手にマッサージや
 ローラー鍼をすること」
だけではありません

患者さんの生活背景を見る。
ご家族の不安を汲み取る。
ケアマネさんに状況を的確に伝える。
限られた時間の中で、信頼関係をつくる。

こうした力は、
何年施術を重ねたとしても、

意識していないと自動的には身につきません。

「訪問の現場に必要な力」として、
意識して学ばなければ、
一生身につかないんです。

独立開業を考えているなら、なおさらです。

患者さんをどう集めるのか。
無料体験から、どう成約につなげるのか。
継続率をどう高めるのか。
同意書や保険請求を、どう管理するのか。

これを知らないまま、
「まだ修業が足りないから」と
先送りしていても、
ある日突然できるようになる日は、
来ません。

営業は、営業を学んだ人にしかできない。
経営は、経営を学んだ人にしかできない。

当たり前のことです。

長い修業が悪い、と
言っているのではありません。
「長いだけの修業」には意味がない、と
言っているんです。

寿司職人の中で語られている

【飯炊き3年、握り8年】

この言葉を信じて、
ただ時間を積み上げるのか。

それとも、
自分に今、必要な修業は何か?
何を身につければ、
次のステージに行けるのか?

これを自分の頭で考えて、
順番に学んでいくのか。

数年後の差は、ここで決まります。

「まだ自分なんて…」と、
必要以上に引っ込むことはありません。

必要なことを、必要な順番で。
学んで、実践すれば、
成長は一気に加速します。