参入障壁は、あなたの敵ではなく味方!

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

どんなビジネスにも
参入障壁
というものがありますよね。

訪問鍼灸マッサージで言えば、

・施術には鍼灸師、
 あん摩マッサージ指圧師の国家資格が必要
・医師から同意書を
 発行してもらう必要がある
・施術者を増やす場合は、
 有資格者を採用しなければならない
・受領委任制度に沿った申請や管理が必要
・療養費の細かなルールを
 理解しなければならない

などがあります。

そして、
今回の制度改定によって、
新たな壁も出てきました。

例えば、

自家施術の取り扱い。

自分自身や家族、関連する施術所など、
通常の患者さんとは異なる
特別な関係にある人への施術について、
より慎重な対応が
求められるようになっています。

厚労省の議論でも、
自己施術については
療養費の支給対象外という整理が示され、
自家施術についても公的保険の中で
どう扱うべきかが論点になっています。

さらに、

特別な関係にある人や
事業者との取引。

患者さんの紹介を
受けるために金品を支払う。
名目を「事務手数料」や
「業務委託料」に変える。
実質的には紹介の対価なのに、
違う名前を付けて処理する。

こういった昔ながらのやり方も、
今後はますます通用しにくくなります。

つまり、この業界は今、

「資格さえあればできる」
「患者さんを紹介してもらえばいい」
「請求だけ代行業者に任せればいい」

という単純なビジネスでは
なくなってきているんですね。

これを聞いて、
あなたはどう思いますか?

「うわ~、面倒くさそう……」

と思いますか?

あるいは、

「これだけ面倒なら、
 途中で諦める人も多い。
 ということは逆にチャンスでは?」

と思いますか?

僕は、完全に後者です。

参入障壁が高くなればなるほど、
適当に参入してくる人は減ります。

資格も必要。
制度の理解も必要。
同意書も必要。
保険請求の知識も必要。
新規集客も必要。
コンプライアンスも必要。

正直、超めんどくさいですよね(笑)

でも、その「超めんどくさい」を
一つひとつクリアした人だけが、
患者さんから選ばれ、
ケアマネさんから信頼され、
長く経営を続けることができるのです。

参入障壁には、
主に3つのメリットがあります。

まず1つ目は、

それだけ価値のある市場だということ。

誰でも今日から始められる仕事は、
明日にはライバルが
大量に増える可能性があります。

一方、国家資格や
制度上の要件が必要な仕事は、
誰でも簡単には入ってこられません。

小学生の頃から勉強して、
医学部で学び、国家試験を突破して
取得する医師免許と、
数日間の講習だけで名乗れる民間資格。

どちらが長期的に
価値を維持しやすいでしょうか?

答えは明らかですよね。

2つ目は、

ライバルが途中で諦めてくれること。

あなたが面倒だと思うことは、
ライバルも面倒だと思っています。

同意書の仕組みが分からない。
受領委任の申請が難しい。
新しい制度を読むのが面倒。
患者さんの集め方が分からない。

ここで多くの人が、

「やっぱり自分には無理だ」

と諦めます。

しかし、その壁を越えた先には、
ライバルが減った市場が残ります

もしかすると、
あなたが特別な天才でなくても、

面倒なことから逃げずに、
普通にやるだけで勝てる

可能性だってあるのです。

そして3つ目は、

自分自身が成長できること。

今の自分では
越えられない壁が現れたなら、
自分のレベルを上げるしかありません。

制度を学ぶ。
営業を学ぶ。
経営を学ぶ。
正しい契約を学ぶ。
数字を管理する。

この積み重ねが、
あなたを単なる施術者から
「経営者」に変えていきます。

もちろん、参入障壁がある以上、
簡単だとは言いません。

壁に跳ね返されることもある。
最初は思うように
患者さんが増えないこともある。
制度改定によって、
今までのやり方が
使えなくなることもある。

しかし、そこで

「難しくなったから撤退しよう」

と考えるのか、

「難しくなったから、
 適当にやっていたライバルが減るぞ」

と考えるのか。

この差は大きいです。

自家施術はダメ。
特別な関係を利用した
不自然な請求もダメ。
紹介の対価と見られる
お金のやり取りもダメ。

だったら、正々堂々と
患者さんから選ばれる院をつくればいい。

患者さんに価値を届ける。
ご家族に信頼される。
ケアマネさんへ丁寧に報告する。
制度を守って、正しく請求する。

結局、最後に残るのは、
こういう治療院です。

参入障壁は、
あなたを邪魔する壁ではありません。

適当にやっているライバルから、
あなたを守ってくれる壁でもあるのです。

ぜひ面倒な壁から逃げずに、
ひとつずつ越えていってくださいね。

(参考動画:参入障壁