草刈り厳禁!院長が守るべき“時給”の話

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

先日、ある院長先生から

「患者さんから庭の草刈り
 頼まれてしまったんですが、
 やってあげた方がいいですか?」

という相談を受けました。

一人暮らしの高齢者で、
庭の雑草が伸び放題。
草って凄い生命力ですよね。

暑さ関係なく、
グングン伸びていきます。

もはや、庭ではないくらいに
ボーボーの草になっており、
本人もかなり困っている。

そんなを聞いたら、

「じゃあ、僕が草刈りをやりますよ!」

と言ってあげたくなりますよね。

でも……、

ここは、ぐっとこらえてください。

なぜなら、
あなたが求められているのは、

草刈りをする人】

ではなく、

【高齢者の身体の専門家】

だからです。

経営者であれば、

「自分の時給はいくらなのか?」

を意識しなくてはいけません。

訪問マッサージ(20分)で
効率よく往診が出来れば、
1時間に1万円以上の
売り上げを作ることは可能です。

その人が炎天下の中、
1時間かけて草刈りをしていたら
どうでしょうか?

もちろん、人としては素晴らしい。

患者さんにも喜ばれるでしょう。

でも、

「いい人=いい経営者」

ではありません。

あなたにしか出来ない
専門性の高い仕事に
時間を使わなければ、
訪問治療院はいつまで
経っても発展しないはずです。

とはいえ、

「それは僕の仕事じゃないので」

と無視するのも大間違いです。

患者さんが困っている。
この情報には、
ものすごく価値があります。

では、どうするのか?

僕なら、まず担当の
ケアマネジャーさんに連絡します。

「〇〇さんが庭の草刈り
 かなり困っているようでした。

 私たちは施術の専門家なので、
 直接対応することは
 難しいのですが、
 何か地域のサービスで
 お手伝いできる方法はありませんか?

この一本の電(LINE)を入れる。

これだけです。

するとケアマネさんから見れば、

「この先生は、ただ
 マッサージをするだけじゃない。

 利用者さんの生活まで
 ちゃんと見てくれているんだな

という評価につながります。
ケアマネさんが見えない所で、
利用者さんの
「困った」を伝えることって
立派な営業活動なんです。

さらに、もう一つ。

地域の便利屋さん等と
普段からつながっておくことです。

草むしり。

電球交換。

家具の移動。

ちょっとした買い物。

高齢者の生活には、
こうした小さな困りごとが
山ほどあります。

そこで、

草刈りなら、この人」

「身体の痛みなら、うち」

という形で、地域の専門家同士が
お互いのお客さんを紹介し合う。

これが出来れば、
広告費ゼロの紹介ルートになります。

最近では、
便利屋さんが新規事業として
訪問マッサージ事業に
参入したいという
相談も増えてきています。

訪問マッサージの仕事は、
何でも屋になることではありません。

むしろ逆です。

【自分の専門性を守りながら、
 患者さんの困りごとを
 解決できる人につなぐ。】

これもまた、
立派な地域貢献なのです。

ですから今後、

「先生、草刈りしてくれない?」

と言われても、

鎌を持って庭に
飛び出してはいけません(笑)

まずは、

「誰につなげれば、
 この人の悩みを
 一番うまく解決できるか?」

と考えてみてください。

施術者としての価値を安売りしない。

でも、
困っている人を放置もしない。

このバランスが取れる治療院こそ、
地域から長く
愛される治療院になります。