土地勘の無い場所で…

道路

こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

今、沖縄県の浦添に来ていますが、
11月ということで寒いのではないかと思ったのですが
想像以上に暑く、まだ海にも入れるようです。

さて、訪問マッサージ・訪問鍼灸の開業場所においては、
よっぽどの事情が無い限りは、
現在、自分が住んでいる場所や
実家の近くや学生時代にお世話になった場所、
または、勤務先の近くなど
ある程度、土地勘のある場所で
開業するのが一般的です。

しかし、全く土地勘の無い場所、
例えば、

  • 奥さんの実家の近く
  • 義母の実家の近く
  • 南国の孤島

などで、開業するとなったら、
どんな準備が必要でしょうか?

現在、東京都内で働いていますが
年内に退職して地元に戻って、
実家近くでの開業を考えていました。

しかし、実家は過疎化が進み
人口数も極めて少ないため、
実家とは少し離れている市内での
開業を検討しています。

そこは土地感など全く分からないので、
今できることとして、役所の
人口統計などのデータをみてます。

高齢者が多い地域が良いと思うのですが
その他にチェックしておくべきポイントは
ありますか?

開業すると決まったら、
いくつかのことを同時進行する必要があります。

保険治療の場合は、
開業前に、ある程度の下調べを
しておいたほうが無難です。

  • 医師の同意書が取りにくい
  • 市の財政が厳しく、生活保護の方の施術が困難
  • ケアマネさんが介護保険以外のサービスに
     対して反応が良くない
  • 超強力なライバル院がいる

といった問題点が発覚してから
開業場所を変更するのは面倒なので・・・。

その地域で開業するかの目安として、
保険を使っての訪問マッサージ・鍼灸についてで言いますと

  • 1:商圏に2000人以上の要介護者がいるか?
  • 2:商圏に200件以上の営業先(ケアマネ事業所など)があるか?

の2点になります。

これらはワムネットで調べることが出来ます。
ワムネット

個人開業の場合、
2000人のうち1%の
20人の要介護者が
自分の患者さんになればOKです。

「市場調査」については、
現地に行って、必ず
リアルで行ったほうが良いでしょう。

では、現地での調査において、
どんなことをするかというと、
基本的な、テンプレートとしては、

「こんにちは!今度、○○市役所の近くで
 開業予定の、フジイ在宅マッサージの藤井と申します。
 開業前のご挨拶に伺わせて頂きました・・・」

と言って、地元の
ケアマネさん、医師、市役所の障害福祉課などの
反応や現状などをリサーチします。

ケアマネ

  • 今まで訪問マッサージを使ったことがあるか?
  • 介護保険外サービスについての理解

医師

  • 同意書を過去に発行したことがあるか?
  • 地元の医師会の方向性
  • 市役所の障害福祉課

    • 生活保護に対する市の財政の状況
    • どの程度の容態で訪問マッサージが適用になるか?

    ライバル院

    • 創業歴
    • 施術スタッフ数
    • 電話対応レベル

    その後、地元の地域包括センターや
    介護事業所に伺ってニーズを調べます。

    自分の親(親戚)が、在宅での介護を検討しているという
    前提で、いろいろと情報を聞き出します。

    このリサーチで、

    • ケアマネさんの理解度も問題なし
    • 医師の同意書も問題なし
    • 市町村の財政も問題なし
    • ライバルも問題なし

    など、ある程度の基準を超えていれば、
    その場所で開業すればいいですし、
    基準に満たなければ、開業予定を
    キャンセルすればいいだけです。

    この事前の調査で合格すれば、
    その場所での、訪問マッサージ・訪問鍼灸は
    失敗する確率は極めて低くなります。

    是非、盤石の準備をして
    最高のスタートを切ってください^^