こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
今日から年末年始のお休みという方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
さて、昨日
「ひとり院長が施術スタッフを増やすタイミングは?」
という内容をお送りしたのですが、
施術者を増やしたいが、
どの程度のパーセンテージで
契約交渉すればいいのか?
というご質問を複数頂きました。
それで、
待遇面については、多少の地域差はあるかと思いますが、
業務委託では成約(売上)の
売上の50~60%程度が相場になります。
(施術者が頂ける報酬のパーセンテージになります)
高いところは、70%、80%、
逆に低いところは、35%、40%
という治療院もありますけどね。
業務委託契約とひとくくりにすると見えにくいのですが、
業務をお願いする内容によっても異なります。
- 施術と報告書作成 :60%
- 施術と報告書作成とレセプト業務 :70%
などなど。
各治療院の方針や地域差など
様々な要因が関係しますが、
なんとなく、60%程度が
相場観としてあるかなと思います。
今の時代は、インターネットで
なんでも調べられますので、
鍼灸マッサージ師さんも、
ネット検索すれば、
何となくの相場観は分かります。
そもそも、
業務委託の先生の開拓をする際は、
最初にお金の話をするのではなく、
どちらかというと理念やビジョンというものを打ち出し、
「先生の経験と知識で地域の寝たきりの方たちを助けていきましょう!}
という話を打ち出して、共感してくれる先生だけと
お話を進めていくのですが、
最後の所で委託割合(パーセンテージ)の話になります。
そこで、「60%で・・・」
といっても、先生側の意識としては、
「ふーーーん・・・」
となってしまい提携に繋がらないこともあります。
そんな状況を打破すべく、
面白い試みをしているオーナーさんもいらっしゃいます。
田舎で訪問鍼灸マッサージ事業を
展開しているMさん。
Mさんの治療院の業務委託契約の割合は、
「90%(施術者):10%(オーナー)」
というのです。
Mさんは、資格をお持ちでない
いわゆるオーナーさんという立ち位置で
訪問鍼灸マッサージ事業を立ち上げました。
田舎で高齢者の方は多いものの、
施術者も少なく、
パートナーの先生の開拓に悩んでいました。
業務委託契約で、
「60%(施術者):40%(オーナー)」
でという提案をしても、
渋い顔をされてしまいます。
そこで、Mさんが考えた提案が
「90%(施術者):10%(オーナー)」
で、どうですか?というオファーです。
「90%(施術者):10%(オーナー)」だったら、
オーナーは、全く儲からないじゃないのか?
そう思うと思いますが、
確かに、全く儲かりません^^
では、なぜ
「90%(施術者):10%(オーナー)」
というオファーを出すのかというと、
とにかく、訪問鍼灸マッサージというものが
どんなものなのかを施術者の先生に実感してもらいたい。
そして、良かったなと実感してもらったら
継続したパートナーとしてやっていきたい。
そんな想いがあっての、
「90%(施術者):10%(オーナー)」
なので、この契約は
最初の1人目の患者さんだけという条件付きになります。
2~3人目は、
「80%(施術者):20%(オーナー)」
4~10人目は、
「70%(施術者):30%(オーナー)」
11人目以降は、
「要相談」
ということで、パーセンテージの割合を
調整する契約になっているという点です。
地元で独立開業したものの、
仕事がなくて困っている鍼灸マッサージ師は
たくさんいらっしゃいます。
地元で開業したばかりの治療院や
開店休業状態のような治療院の先生は、
自分の技術や経験で
地域に貢献したいというお考えをお持ちです。
そんな先生たちとパートナーを組むために、
コストを掛けずに効率よく求人するには
「お試し90%業務委託契約オファー」
のような形で、まずは施術者に
Giveして、良い体験をしてもらう。
実際にやってみたら、
訪問鍼灸マッサージの良さも分かり、
オーナーさんの考えも分かる。
とにかく求人については、
最初のハードルがとても高いので、
その壁を少しでも低くするためにも
「お試し90%業務委託契約オファー」
という方法は試してみてもいいですね^^