もし、開業前に戻って…

時計

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

これから独立開業する方から
自分の治療院の屋号を
どうすれば良いかと言う相談を頂きました。

「治療院をどんな名前にしよう?」

て独立しようと思うと、まず最初に悩むことの1つですよね。。

  • 「〇〇治療院という名前にしようかな?」
  • 「地名を入れた方がいいのかな?自分の名前がいいのかな?」
  • 「あまり時間をかけたくないけど、一度決めたら、変えられないから慎重に決めたいな~」

明確な決め方がないので、決めるのが難しいかもしれません。

店舗開設でも出張開業でも
最初に考えるのは、治療院の名前「屋号」です。

屋号は院の顔

院の「顔」として見られるものにもなりますので、
どんな名前にするのか、よく考えて
より良い名前をつけたいものです。

屋号で意識したいのは、
何より大事なのは覚えてもらうこと。
なのでできるだけ短くて、分かりやすくて
読みやすい方がいいです。

僕が2005年の9月に開業した治療院は
「アーテム治療院」という屋号にしました。

どうしてこの名前にしたかという
お話を少しだけお伝えさせて頂くと、、、

治療院を開業するときは、何かカラダや健康に関する
名前にしようと思っていたので、地元の図書館で
ネーミングの本をいろいろ調べていたら
ドイツ語で「呼吸」を意味する言葉が「アーテム」ということが分かりました。

また、開業当時にマーケティング関連の書籍を読んでいたところ、
電話帳(タウンページ)からの問い合わせも有効であるという
情報も書いてありました。 (時代ですね~^^)

それだったら、「あ行」で始める治療院名にしよう!
「呼吸」を意識した施術も取り入れていたので、
ピッタリの屋号だ!とビビビッときて、
「アーテム治療院」と名付けました。

アーテム治療院だと、電話帳(タウンページ)の
東京都北区内ではトップ表示ですし、
東京都全体でも、1ページ目に表示されます。

タウンページのトップに表示されて、
そこの治療院がフリーダイヤルなら
タウンページを見た人はまず
全員が自分のところに電話をかけてくれる
だろうという妄想をいだいていました。(恥…)

しかし、インターネットがこれだけ
普及した時代に変化していたので、
タウンページを見て、
マッサージをお願いするような人は
ほぼゼロ人でした。

タウンページの効果を狙っての治療院名でしたが、
効果は全くありませんでした。

開業当初は、毎回「アーテム」ってどういう意味
なんですかって散々聞かれましたね。

ドイツ語で「呼吸」を意味するなんて、
一般の人は誰も知らないわけです。

とにかく、分かりにくい・・・

他には、アーテムじゃなくアテームって呼ばれたり・・、

「お宅の治療院は、オウム真理教の「アーレフ」と関係があるのですか?」

なんていう方もいらっしゃいました。(全然、関係ないですよーーー!)

2005年に開業して今現在もその屋号を変えずに継続してきましたので、
今でこそ、愛着が出てきましたが開業当初はあまりいいことはありませんでした。

あなたも開業するときは、分かりやすく、覚えやすく、
インパクトがありシンプルな屋号にすることをお勧めします!

ただ、近所の治療院、接骨院、介護関連事業所で
似たような名前の店があればわかりにくいので
避けたほうがいいでしょう。

もし、私が独立したばかりの頃の自分に
屋号を付ける際のアドバイスするのなら、こうアドバイスします。

「治療院を開業するときは、地域の人が見た時に
分かりやすく、覚えやすく、インパクトがあり
シンプルな屋号がいいよ。
くれぐれもドイツ語とか、ギリシャ語とか
ポルトガル語とかフランス語とかイタリア語とか
意味がわからない英語とかとにかく長いカタカナを
使わないよう注意しようね。」

ただ、屋号をどれだけ考えて練っても
その屋号だけで選ばれるという事は少ないです。

ですから、屋号を決める時に大切なのは、
なんのお店だか一目でわかる、ということです。

そのうえで、治療院や介護の業界で
よく目にするような
「さくら」「ひまわり」「わかば」といった
明るい印象の名前が付いた屋号はありふれている一方で
親しみの度合いはありますよね。

また、「○○駅前」など駅や地名の入ったものも、
それだけでどこにあるかが伝わりやすいですよね。

よくある屋号にも、こうした理由があることを
理解いただけると思います。

こんなふうに、ご自身のイメージや
アピールしたいもの(サービスや商品)が
表現できるものであると、
看板としての役割に良い効果が生まれるかと思いますので
その辺りを考えて屋号を付けるといいですね。

いったん、屋号を決めると
名刺やチラシやパンフレットなどを作る関係で、
なかなか変更するのが難しいので、
納得のいく屋号を付けたいですね。