こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
当協会も5日から
通常営業となっております。
本年もよろしくお願いいたします。
さて、年度が変わって、
1月から独立開業をする方も
多くいらっしゃいます。
年始にいただいた
年賀状やメールを拝見すると、
「地域社会に
貢献していきたいです!」
「高齢者に喜んでもらえるように
頑張ります!」
「日本の医療費削減のために
訪問マッサージを普及させます!」
という、何とも
崇高な想いを持っている方からの
熱いメッセージを頂きました。
その考え方は、
とても素晴らしいのですが、
ちょっと待てよと思ってしまいます。
「地域の為、高齢者の為、
日本の医療費削減のため!」
ザックリ言うと
「世の中のため」と
言いながら、
まだ、独立開業したばかりなので、
自分の生活や家族の生活が
成り立っていない状況で、
「世の中のため」
というのは、
ちょっと早いです・・・。
なので、最初は
自分の生活費(20万)、
家族の生活費(40万)を
稼げるようになって、
そこから先の展開で、
「地域の為、高齢者の為、
日本の医療費削減のため!」
に視野を広げていってください。
恥ずかしながら、
僕も開業当初は、
「地域の為」
「高齢者の為」
「日本の医療費削減のため!」
なんてことは、
ほとんど考えていませんでした。
整形外科のアルバイトを辞めて、
完全独立となったばかりのころは、
どうやって自分の生活費(20万)を
稼いでいけばいいのか?
そればかり考えていました。
試行錯誤しながら、
泥臭いことを積み重ねて、
結果として、訪問マッサージで
売れることが、
「地域の為、高齢者の為、
日本の医療費削減のため!」
に繋がったと思っています。
退職して、完全独立したことで、
毎月入ってくる給与が途絶えてしまい、
生活がギリギリの状況の中では、
自分の今月の生活、来月の生活を
考えるのが精一杯でした。
そんなギリギリの状況を抜け出して、
自分自身で月商100万位の
レベルになってきたら、
「訪問マッサージの独立開業の
やり方を教えて欲しい」
というお声をちょくちょく
いただくようになって、
今の、コンサル的な
事業がスタートしました。
仕事を通して人の役に立ちたい。
そう思えたのは、
起業して3年くらい
経過してからでしょうかね。
自分の生活が安定したことによって、
人に目が向けられました。
自分の立ち位置を
確認することができました。
訪問鍼灸マッサージ事業をやろうとする
治療家さんやオーナーさんは、
人柄が良い人が多いので、
自分の事よりも、誰かの為に、
という想いが
強すぎてしまう傾向にあります。
訪問鍼灸マッサージは、
そういう想いを持った人には
ピッタリなお仕事ですが、
「最低限生活できるところを
スタートにしませんか?
そこまで行ってから、
夢を追いませんか?」
確かに、地域の為、高齢者の為、
日本の医療費削減の為に
良いことをやっているけれど、
空回りしたら切ないです。
そうならないためにも、
現実的に自分と
家族の生活の安定を
目指すことが大事です。
「衣食足りて礼節を知る」
という言葉がありますが、
最低限の自分の生活があるからこそ、
次へチャレンジが出来ます。