こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
数年前、ある経営者の
交流会に参加したところ、
参加者の平均年齢層からすると
かなり若い方が
いらっしゃいました。
名刺交換をさせて頂いたところ、
東京大学の現役学生とのこと。
最初は、学生をしながら
ベンチャー企業などを
経営している方なのかな?と
思ったのですが、
「実は、東大で学生をしながら
お笑い芸人をやっておりまして…」
と言うではありませんか。
しかも、趣味で
お笑いをしているのではなく、
お笑いコンビ「爆笑問題」
(太田光・田中裕二)で
有名な芸能事務所の
タイタンに所属している、
プロのお笑い芸人であることが
分かりました。
世の中には、
東大生や東大卒の方は沢山います。
(※東大も1学年で
3000人いるそうです)
また、お笑い芸人も
アマチュア・プロ問わず
たくさんいます。
(※若手お笑い芸人であれば
誰もが目指す、M-1グランプリには
約1万人のお笑い芸人が
参加するそうです)
しかし、
「現役東大生 × お笑い芸人」
となると、
日本中どこを探しても
彼しか存在しないと思います。
たまたま、交流会での食事の席も
近かったので色々とお話を伺ったところ、
彼が意識しているのは
「ポジショニング」です。
ビジネスにおいても、
『後発組が成功する方法』
として、とても重要なのが
ポジショニング戦略です。
もしかしたら、
「ポジショニングって何ですか?」と
思われたかも知れませんね。
ポジショニングを一言で言うと、
『旗を立てること』です。
「私はこの陣地で
ビジネスをやる」
という宣言をし、
その陣地に旗を立てることです。
今回知り合ったお笑い芸人の彼、
大島さんの場合は、
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現役東大生 × お笑い芸人
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という「旗」を立てました。
今の時代、
”東大卒 × お笑い芸人”
の方は何名かいますが、
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現役東大生 × お笑い芸人
————————–
となると、日本国内に
大島さんしか存在しませんので、
完全なブルーオーシャンに
旗を立てたことになります。
世の中には、
お笑い芸人は腐るほどいる、
また、高学歴をウリにする
お笑い芸人さんも増えて来た、
更に、東大卒のお笑い芸人の
ポジションも埋まりつつある、
と言う状況で考えたのが、
東京大学大学院法学政治学研究科への
進学であり、
————————–
現役東大生 × お笑い芸人
————————–
という旗をとることでした。
しかし、
「現役東大生 × お笑い芸人」
という唯一無二の
ポジショニングには
弱点があります。
それは、賞味期限が残り
2年しかないことです。
2年後、順調に行けば
「東京大学大学院法学政治学研究科」を
卒業することになります。
そうなると、”現役東大生”という
枠から外されて、
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東大卒 × お笑い芸人
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になってしまうのです。
でも、
「東大卒 × お笑い芸人」
のポジションは、
お笑い芸人(田畑藤本)の
藤本 淳史さん
(東京大学 工学部卒)や
石井 てる美さん
(東京大学大学院 工学部)
などが旗を立てて
活動されていますので、
2年後に、
「東大卒のお笑い芸人です」
といっても
微妙な感じになってしまいます…。
それで、彼がその当時の2年後に
考えている1つの戦略が、
「現役弁護士 × お笑い芸人」
というポジショニングとのことです。
ただ、2年間で
お笑い芸人を全力でやりながら
司法試験をクリアするための
勉強を両立させるのは
さすがに厳しい部分も
あるとのことで、
今後の展開をどうするか、
迷っているようでしたが…^^;
この話を聞いて、
「でも、大島さんのように頭もよくて、
お笑いセンスもあったから
出来る話ですよね?
自分にはとても難しい話だ…」
と思われたかもしれません。
ですが、
それは間違っています。
ポジショニングの考え方は、
大手の治療院でも取り入れていますし、
個人の施術家さんでも
上手に活用している方もいます。
体系立てて学ぶことで誰もが
身に付けられる「スキル」です。
そこに才能は関係ありません。
もし、あなたが
ライバル院との差別化や
後発組は勝てない市場で必死に
頑張ろうとしているのであれば、、、
少し視点をズラして、
ライバル不在の旗を立てれる
ポジションはどこにあるかを
考えてみて下さい。