こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
自院で採用した施術者には
限界ギリギリまで稼いで欲しい、
そう思うオーナーさんも
いらっしゃるかもしれません。
先日、こんなご質問を頂きました。
—- Original Message —–
当院で採用した施術者には
いずれは、ひとりで
月商100万円超の売り上げを
作って欲しいと考えています。
ひとりの施術者で
月商100万円超を目指すには
具体的にはどのような
対策をすれば良いでしょうか?
—— End of Message ——
このブログでも
当協会に所属している先生で
ひとりで月商100万円を超えるような
実績を出されている事例等を
紹介する事があります。
ひとりで月商100万円というのは
実際に実現している先生もいるので
不可能ではないのですが、
これは、労務問題を切り離せる
一人親方だから
できるところがあります。
独立開業した
一人親方の施術者であれば、
労働基準法に縛られることないので、
大好きな施術を
朝6時から深夜の24時まで
やっても良いですし、
土曜日や日曜日もやっても
国や労基からも
怒られることはありません。
ただ、雇用した施術者の場合は
話が違ってきます。
1日8時間労働、週休2日など
働く時間(施術する時間)に
上限が出てくるので、
その中で月商100万円を
超えようと思うと
無理が出てきます。
もちろん、雇用した施術者でも
ひとりで100万円に
持っていくことも
出来なくはないのですが・・・、
そうなると
売上至上主義になりがちで
・もっと施術回数を増やす
・もっと施術時間を短くする
といったことを考えていくと、
労働時間の
増加/労働環境の悪化や
サービスの質の低下が
懸念されます。
なので、もしもっと
売上を上げようとお考えであれば、
回数増加や施術時間短縮ではなく、
高単価を実現する
方向性の方が適切かと思います。
例えば、
マッサージの患者さんに対して
変形徒手矯正と鍼灸の併用での
施術単価の上限は
約8000円近くになります。
1:関節拘縮があり、
かつ月1回の定期受診が
必ずある(往診など
⇒必ず変形徒手の
同意書を取得する。
2:痛み止めなどの処方が無く、
痛みを訴える部位がある
⇒鍼灸の併用を検討する
といったことを意識的に
周知・徹底されることを
推奨します。
やるべきことを”
やる”か”やらないか”の
違いだったりします。
あとは、ひとりで開業すれば
月商100万円
(手取り100万)を目指せる
訪問鍼灸マッサージ事業において
独立開業しないで
あなたの院に
就職している背景を
理解してあげる必要があります。
施術者さんは
根が優しい人が多いので、
そこまで、売上や利益に
こだわりを持つ方は
多くありません。
患者さんの
身体の痛みが取れて、
”ありがとう”と言って貰えれば
それだけで十分という
考えをお持ちの方や、
給料30万で、
平日は18時に家に帰宅出来て、
土日は家族との
時間も持てるので
それだけ十分と言う
お考えの方もいます。
そんなお考えを
お持ちの施術者に
・もっと施術回数を増やせ!
・もっと施術時間を短く、
効率的に!
というプレッシャーを掛けると
肉体はもちろんのこと
精神的な疲労も
溜まってきてしまいます。
その結果、
「離職(退職)」
となってしまったら
本末転倒です。
オーナーさんと施術者さん、
そして関わる患者さんが
皆さん笑顔になれるような
仕組みを作っての運営が大切ですね!