こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
今日(土曜日)は
マッサージの国家試験、
そして明日(日曜日)は
鍼灸の国家試験があります。
学生さんは今までの勉強の成果を
100%試験に
ぶつけてほしいですね。
さて、そんな新卒の施術者を
採用したいとお考えの方も
いると思います。
その時の注意点を
お伝えしようと思います。
そもそもですが、
採用を考えている院長は、
院内の誰よりも優秀です。
施術の質も高いですし
そのほかの関連業務の
スピードだって早いですし、
決断だって早いでしょう。
どれをどの順番に進めれば
効率よく終わるのかも考えられます。
そんな人からすると
「国家資格を持った施術者なら
誰でもこれくらいできるだろう」
と思いがちになります。
「自分ができるのだから
相手だってできる」
…と。
しかし、この考え方は
少し危険です。
なぜなら、自分と他人は
違うからです。
例えば、一緒に働いていると
仕事が遅い人や、
何度言ってもできない人に対して、
「何でできないの?」
「いつまでかかってるの?」と、
ついつい言ってしまう時が
あるでしょう。
(その気持ちもよくわかります)
しかし、「何でできないの?」
と言われても、本人だって
できるのならとっくに
やっているでしょう。
「何で?」と言われても
答えようがないのです。
自分では
「こんなのできて当たり前だろう」
と思うことでも、
他人からすれば
そうではない時が数多くあります。
それを理解していなければ
新しく入った人が
短期間で辞めてしまう
原因になったりします。
また、続いたとしても
ストレスだけが大きくなり、
いずれ「辞めたい…」と
思うきっかけになるのです。
これでは、
せっかく採用したのに
勿体無いですし
教育にかけた時間も
勿体無いです。
では、どうしたらいいのかと言うと、
まずは、自分と他人は
違うということを
充分に理解するのが大切です。
今まで違う環境で育ち、
今までに会っている人も違えば
感じ方や捉え方だって違うのだから。
当然、自分と
他人がまったく一緒だ!
なんてことはありえません。
なので、
自分がこうだから相手も同じ
というわけにはいかないのです。
「どうしてそんなこともできないんだ…」
と言いたくなる気持ちも
よくわかりますが、
言ったところで
何か解決されるわけでもなく、
相手のモチベーションを下げるだけに
なってしまいます。
(これは、悪循環です)
自分の気持ちを理解してもらえない
ということに対して、
上司に腹を立てる人も
出てくるかもしれません。
こうなると、お互いの関係まで
悪くなってしまいます。
このような状態にならないためにも、
「何でできないの?」と言う前に
「どうすればできるようになるか?」
ということを
一緒に考えた方がいいでしょう。
そして、自分と
相手は違うということを
充分に理解することが重要です。
これを理解しているだけでも
相手との人間関係は
だいぶ変わってきます。
自分と自分以外の人は違います。
これをお互いに理解し合うことで、
組織はよりスムーズに
動けるようになるでしょう。