訪問鍼灸の治療材料費、誰が支払うべき?

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

訪問マッサージ、
訪問鍼灸の施術の現場では、
治療の際に発生する
材料が発生します。

マッサージの場合は、手ぬぐい程度で
対応出来ますし、訪問鍼灸の場合も
ローラー針などで
対応することも可能です。

ただ、患者さんの中には
本格的な鍼灸施術を希望され、
特殊な鍼や高級なモグサ灸を
使うケースもあります。

1度だけの施術ならいいのですが、
訪問鍼灸は1度施術を
スタートすると
毎月毎月、継続的に施術が続きます。

そうなると、
毎回毎回の鍼や灸の材料
負担になってくることもあります。

実際に同様なお悩みをお持ちの
施術者さんも多いようで、
先日こんなご質問を頂きます。

—– Original Message —–

鍼灸施術を行っています。
施術料や往療料の
一部負担金とは別に、
鍼や灸の材料
で患者さんに頂くことは
可能でしょうか。

—— End of Message ——

鍼灸の施術にあたり、
施術に必要となる材料料についての
取り扱いは特に
明文化されたものはありません。

治療に必要な材料
施術に係る技術を含めた「施術料」と
されているかと思いますが、
施術料の中に使用する鍼灸
材料を含むという文言はありません。

ある保険者に確認したところ、
特に含めるという指示もなく
施術にあたり
「電気針や温灸器、
 電気光線器具を用いた場合は
 電療料を加算できる」
という記載はありますが、
それ以外についての記載はなく、
記載が無いものについては
保険請求はできませんが、
などでご請求いただくことは
保険者としては
指示するところではなく、
可能ですという

お返事をいただきました。

一般的に、一術や二術の施術料の中に、
材料も含めてご対応されて
いるケースが多いかと思います。

しかし、患者様より施術にあたり、
特殊な鍼灸施術の材料を求められて
ご対応する場合については、
それに対してそれなりの
用をかけてご準備することに
なるので、
患者様がご納得いただけるのであれば、
ご請求いただくのは問題ないでしょう。

実際、金鍼や銀鍼は
そこそこの用がかかりますからね。

ただし、同じ施術の材料を用いた
あなたの鍼灸院とライバル院が存在し、
ライバル院は材料を施術料に含め、
あなたの院は別途自請求されて
いるとなると、
その場合に患者様はどちらを
お選びになるかという点は
別の課題として出てくるのかな?と思います。