関西のマッサージ師不足、現状と未来へのアプローチ

こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

関西エリアで、
 マッサージを採用して
 訪問マッサージ事業を
 開始したいと考えています。

 ただ、噂によると
 関西地区はマッサージ
 採用が難しいと聞きましたが
 本当でしょうか?

 その場合は、関西エリアで
 開業は諦めるべきでしょうか?」

こんなご質問を頂きました。

最近よくあるケースなのですが、
関西圏在住の方が
東京にある、マッサージの国家資格が
取得可能な専門学校に
越境入学するそうです。

調べたところ、
近畿圏(大阪、兵庫、京都など)では、
「あん摩マッサージ指圧」の資格は
かなりプレミアムな存在であり、
取得したくても
なかなか難しい状況なのです。

鍼灸マッサージの業界では、
国家試験(合格率約70%)に
受かるよりも、
あん摩マッサージ指圧
資格が取得できる専門学校に
入学するほうが
難しいと言われています。

はり灸の養成校は
定員割れの学校が多いのですが、
あん摩マッサージ指圧
養成校は全国に20校程度しかなく、
募集人数も少ないので
倍率が高くなる傾向にあるのです。

特に近畿圏においては、

・仏眼鍼灸理療学校(京都)
・大阪行岡医療専門学校長柄校(大阪)
関西医療学園専門学校(大阪)

の3校しかありません。

学校によっては、入試の倍率が
30倍を越えるところもあるようです。

僕が鍼灸マッサージの専門学校に
入学したのは
2002年(当時25歳)でした。

その当時は、「手に職」がちょっとした
ブームになっており、
鍼灸マッサージ
専門学校に入学するための
予備校がありました。

実は、僕は2001年当時、
神奈川県小田原市内にあった
神奈川衛星学園の受験に失敗しました。

それで仕方なく1年間、
当時、お茶の水にあった
鍼灸マッサージの養成学校に
合格するための予備校に通って、
小論文や生物学の勉強をして、
ギリギリの点数で
東京医療福祉専門学校(東京都八丁堀)に
入学した経緯があります。
(補欠合格でした…)

「手に職」で独立起業という道は
人気がなくなっているという
認識でいましたが、
関西エリア(大阪、兵庫、京都など)では
あん摩マッサージ指圧の国家資格は
是が非でも取りたいプレミア資格に
なっているようです。

ということで、やはり関東と比べると
関西エリアのほうが
マッサージの採用は
難易度が高いです。

関西エリアで繁盛している院は、
マッサージの採用は
積極的には行わず、
鍼灸メインの採用に切り替えています。

マッサージさんを採用できたとしても
退職してしまったら、
次のマッサージさんの
採用まで時間がかかるからです。

であれば、マッサージより
採用しやすい
鍼灸を戦力にして
訪問鍼灸で組織展開するほうが
安定するでしょう。

「鍼灸は、マッサージ
 出来ないじゃないか!
 やっぱりマッサージ
 採用しないと無理じゃないか!?」

という声が聞こえてきそうですが、
患者さんやご家族サイドも、
「とりあえず、マッサージなら
 お願いしようかしら・・」
といった感じで
とっつきやすいのは事実です。

ただし、国家資格を持った鍼灸でも
マッサージ
行っている手技と同様な

ほぐし的な手技をすることは可能です。

痛みがある部位や
固くなった関節に対して、
鍼灸がほぐしてあげて、
そのあとで、心地よい刺激の
ローラー鍼やてい鍼などの
施術を行った効果はとても高いです。

鍼灸でも
保険治療でこのような手技が
可能であるということを、
患者さんやケアマネさんに
分かり易く伝えてあげることが出来れば
新規のご依頼も頂けると思います。