こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
ネットニュースを見ていたら
「老いる社会」
というキーワードが挙がっていました。
超高齢化社会と言われていますが、
内閣府のデータによると、
65歳以上の人口は3,623万人に達
総人口に占める割合(高齢化率)は
29.1%に達しています。
また、厚生労働省の調査では、
要介護認定者数が
約706万人に上ることが
報告されています。
私たちは、普段から
他人である患者さんやご家族の
介護や医療に携わっていますが、
いざ、自分の両親や祖父母が
介護が必要な状況になってしまったら
とても大変な状況になると思います。
昨年、父親(82歳)が
亡くなりましたが
亡くなるまでの数年間は
介護が必要な状況でした。
東京と神奈川で
離れて暮らしていたのですが、
今の仕事を続けながら、
子どもの世話を見ながら
父の介護をするのは
無理だと思いました。
おそらく、日本国内の多くの方が、
親が要介護状態になった場合、
家族だけで介護を担うのは
困難だと思います。
そのため、介護保険制度や
医療保険制度の
公的サービスがありますので、
上手に活用することが重要です。
親の介護は突然訪れるので、
初めての場合は、何をどうして
良いのかわからないと思います。
そんな時は、地域包括支援センターや
ケアマネジャー
(居宅介護支援事業所)さんに
相談に行けば、介護に関することなど
親身に受け付けてくれますので、
まずは専門家に
頼ることをおすすめします。
また、たまに訪問マッサージの
患者さん宅では、
ご両親の介護をするために、
ご自身の仕事を退職された娘さんと
お会いすることがあります。
おそらく、公的サービスだけでは
両親の介護をするのは難しい、
だから自分が「離職」して
親の面倒を見るという
お気持ちだったと思います。
最初の数カ月は
続けられるかもしれませんが、
介護のつらいところは
終わりが見えないとことです。
介護期間は、
男性で約9年、女性で約12年と
言われていますが、
あくまで平均です。
例えばですが、
75歳で介護が必要になった方が、
105歳まで生きてしまう。
そうなると、
介護期間は30年にも
及んでしまう可能性もあります。
人生100年時代と
言われていますので、
介護を受けながらも
長100歳以上まで
生きしてしまう方も
増えてくることと思います。
そのような状態の方が
介護保険制度や医療保険制度を
フルマックスで利用するとなると
社会保障費がいくらあっても
足りなくなるでしょう…。
高齢者の
社会保障費が足りないから、
現役世代の若者の給料から
社会保険料を
搾取するということになると、
今度は、現役世代の生活が
維持できなくなる…。
まさに、「老いる社会」の中で、
難しい問題が山積みです。
子どもが親の介護をするとなると、
体力的な負担、精神的な疲れ、
そして日々の時間的な制約…。
などなど、多くの課題が出てきます。
しかし、そのような状況の中で
一番大切にしたいのは、
「目の前の人を大切にする」という
シンプルな思いです。
目の前にいる大切な人が、
どうすれば少しでも穏やかに、
そして安心して過ごせるかを考え、
行動することが根本にあるので
僕たちも、訪問マッサージ、
訪問鍼灸を通して
介護をするご家族の負担軽減や
家族のケアに貢献できるよう
励んでいけるようにしていきましょう!