こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
以前に当協会で
院長先生に向けての講座を
開講したことがあります。
講座受講生の中には、
ひとり先生で活動されて、
月商100万超や150万超という
先生もいらっしゃいました。
訪問鍼灸マッサージ事業で、
ひとりで月商150万円超となると
施術のスケジュールは
パンパンになります。
そんな中で、
レセプトや同意書管理や
報告書作成などの事務作業も
ご自身で対応しているという
タフネスぶりを発揮している方も
いらっしゃいました。
もしかしたら、
このブログをお読みの先生の中にも、
月商100万程度の売上を
保持しているけれど、
営業、施術、事務作業などの
全ての業務を自分一人だけで
やっているという方も
いらっしゃるかもしれません。
訪問鍼灸マッサージの場合は、
ひとりで運営すれば、
月商100万円、利益率95%で
手残り95万円みたいな状況は
可能なのですが、
その状態だと、
発展性がありません…。
月商100万円レベルの
先生であれば、
営業が得意だったり、
施術が得意だったり、
何かしらの強みがあるはずです。
その強みを生かすための
時間を捻出するためにも
まずは、自分でなくても
大丈夫な事務作業は
早めに手放した方がいいですね。
ところで、独立開業している
鍼灸マッサージ師さんは
「あなたの時給はいくらですか?」
と聞かれた時に即答できるでしょうか?
自分の時給を意識することで、
仕事の生産性がグンと上がります。
この作業は、
・ムダだからやめるべきか?
・誰かに任せるべきか?
・このまま自分で進めるべきか?
この判断を付けるために
知っておかなくてはならないことが
自分の時給です。
例えば、訪問マッサージ会社に
勤務しているマッサージ師で
考えてみましょう。
たとえば、
マッサージ師(31歳 独身)が
雇われとして
月給30万円で
22日間働くとしましょう。
労働は9時から18時までの
8時間(休憩1時間)だとします。
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30万円÷22日÷8時間=1,704円
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となります。
そうすると、
1時間当たり最低でも
1704円以上の売上を出さないと
人件費だけで赤字になってしまいます。
訪問マッサージの場合は
だいたい1人当たりの施術単価が
3500円程度になりますので、
1時間に0.5人(2時間に1人)の
施術が最低ラインになります。
ただ、会社勤務の場合は社会保険など含めた
労働環境などいろいろなものを
提供してくれていますから
もし、あなたが独立開業する場合は、
ザックリその倍くらいを
最低ラインとして
見ておく必要があります。
今回の例では、3,500円と考えます。
これが、
独立開業した鍼灸マッサージ師が
1時間あたりに
生み出さなくてはいけない価値。
このように考えることができます。
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1時間あたりの売上>3,500円
=============================
となるように考えればシンプル。
つまり、
1時間3500円以下の仕事を
してはダメってことです。
時間をかけて
それっぽい作業をしていると
なんとなく仕事をしていると
勘違いしてしまいますが、
重要なのは、
そこから生まれる成果です。
「時給3500円以下の仕事はしない!」
そう決めると、
今やっている仕事は
やるべきか否かの判断が出来ます。
たとえば、
3時間かけてレセプト業務を
行ったとします。
自分でやった場合は、
・人件費 3,500円×3=10500円
この作業によって、
10500円以上の売上があがるか?
と聞かれたら、答えはNOです。
訪問マッサージで
売上があがる場面は、
施術しているときです。
20分~30分程度の施術をしたら、
その対価として1回当たり
3500円の報酬が頂けます。
そうなると、時給3500円の
院長がやるべき仕事は、
・現場での施術をする
・施術をする患者さんを獲得する
という2点に集約されてきます。
つまり、それ以外の仕事については、
仕事を棚卸して、
誰でも作業できるような
マニュアルを作ってあげれば、
ほぼほぼ時給900円の
アルバイトさんで出来ますので、
どんどん任せていくというのが大事です。
でも、この思考がないと、
時給3500円の院長が
売上に直結しない業務を
ダラダラ続けたりして
無駄な時間を過ごしかねません。
時給3500円というのは、
あくまでも指標の一つですから、
月商100万円レベルの院長先生は、
最低でも
時給5000円は超えているはずです。
自分の時給はしっかり考えて、
「時給5000円以下の
仕事は他人に任せる!」
と考えて、
時給に見合った仕事だけに
専念すると、
院全体の売上は
もっと上がっていくはずです^^