人手不足倒産が過去最多ペース

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

以前に、ネットで
人手不足倒産過去最多ペース
というニュースが流れていました。

ざっくりニュースの内容をまとめると、、、

・深刻な人手不足を背景にした
 国内の企業倒産
 過去最多ペース増加している

・従業員が確保できずに
 事業継続が困難になるケースなどが
 目立っているという

ということです。

僕が住んでいる近所でも、
デイサービスさんが倒産している
事業所がいくつかあります。

きっと、あなたの地元でも
介護系の事業所が倒産になったという
ケースを目にしたことがあると思います。

でも、そもそも
なぜ、人手不足によって、
倒産してしまうのでしょうか?

仕事はあるのに、
その仕事をやってくれる人材がいないため、
事業継続が
困難になるのが人手不足倒産です。

仕事はあるのですから、
人を集めることができれば、
事業は継続できるのです。
でも、肝心の人を集めることが
できないところが
大きな原因となっています。

特に、介護系、運送系、
飲食系は厳しいようです。

いくら広告を出しても
応募が1件も来ないなんて話は
ザラにあります。

地元のハローワークに
行ってみると分かると思いますが、
介護系はどこもかしこも
求人を出しまくっています。

しかし、全くと言っていいほど
反応がないと嘆く経営陣…。

仮にやっと採用できたと
思ってもすぐに辞めてしまって、
全く定着しないのです。

どれだけ広告費を掛けて
募集をかけても応募が全然集まらない。
苦労の末、せっかく採用したとしても
半年以内で離職してしまい定着しない。

月給23万給料を月給30万にするなど、
給与面や勤務時間などの条件を
良くすれば多少は状況は
改善するかもしれませんが、
人件費を上げてしまうと
利益が残らなくなるし、
夜勤はイヤだと言われたら、
そもそも事業として成立しません。

この人材不足倒産については、
介護系、運送系、飲食系だけの
話ではありません。

訪問鍼灸マッサージ業界においても
今後、確実に

「患者さんはいるけれど、
 施術者がいないので廃業します…」

とう治療院が増えていくでしょう。

高齢化社会がピークを
迎えると言われている
将来に向かっては、
患者さんの数はどんどん増えていき、
仕事の依頼も増えていくことでしょう。

しかし、その一方で、
施術者の数は
グングン増えていくわけではないので、
採用はより厳しくなっていくでしょう。

同じ訪問治療という
仕事を勤務してやるのであれば、
給料や勤務時間や
休暇などの待遇面が良い職場を
選ぶのがフツーの感覚です。

そうなると、二極化が激しくなり、
大手訪問マッサージ会社は、
生き残れますが、
弱小零細治療院は人材不足倒産
危険といつも隣り合わせの状況になります。

人手不足倒産を避けるためには、

・求職者にとって魅力的な職場

・施術者が「辞めたくない」と思う職場

であり続けることが重要です。

ご縁のあった施術者が
「ここの治療院で働きたい」
と思う職場を作る事が大事になります。

そのような環境を整えた上で、
しっかりと求人活動を行っていく。

患者さんを増やす、集患活動よりも
施術者の求人活動の方が
100倍難しいと言われています。

しかし、難しいと言って
対策を打たなかったら
人材不足倒産してしまいますので、
大手訪問マッサージ会社との
違いをアピールするなど、
弱者ならではの
強みを生かした対策が必要ですね。