こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
レセプトの申請については、
どこかの協会や
団体を通さなくても
個人の鍼灸マッサージ師が
申請しても問題なく通ります。
(※極一部、保険者によっては
受付不可の所もあるようですが)
世の中には、様々な
レセコンソフトがありますが、
・買取式で、100万円
・売り上げの5%の手数料
といった形式がありますが、
「売り上げの5%の手数料」という
形式はちょっと微妙だなと思っています。
なぜなら、手数料5%を貰う方は、
1000円のレセプト用紙も
10万円のレセプト用紙も
取り扱う手間は一緒だからです。
例えば、こういうことです。
下記のような二人の
患者さんが居たとします。
患者名:鈴木さん(要支援2)
マッサージ:脳梗塞後遺症(3部位)
往療距離:ゼロ(通院)
施術回数:1回
申請額:1020円
患者名:佐藤さん(要介護5)
鍼灸:神経痛
マッサージ+変形徒手:脊髄損傷
往療距離:4km以上
施術回数:15回
申請額:10万円
Aさんのレセプト請求額は1020円
Bさんのレセプト請求額は10万円
になります。
この2枚のレセプト用紙を作成する
流れとしては、
1:
レセコンソフトに回数や金額を入力して
療養費支給申請書をプリントアウトする。
2:
療養費支給申請書を
患者さん宅まで持っていて、
お名前と印鑑を貰います。
3:
そのレセプト用紙を封筒に入れて、
84円切手を貼って
地元の鍼灸マッサージ協会の
事務局に宛に送る。
(毎月5日まで)
4:地元の鍼灸マッサージ協会の
事務局スタッフが
レセプト申請用紙に
不備が無いかをチェックして
各保険者宛に郵送する。
(毎月10日まで)
ザックリ書くと、
こんな流れになると思います。
それで、
Aさんの1020円のレセプト用紙と
Bさんの10万円のレセプト用紙を
作成する手間や
チェックする手間というのは
何ひとつ変わらないわけです。
それにも関わらず、
チェック料金として
手数料5%だとすると、
10万円×5%=5000円
も取られてしまうのですね…。
これが1年間だと
5000円×12か月=6万円
3年間だと、
5000円×36ヶ月=18万円
5年間だと、
5000円×60ヶ月=30万円
の手数料が取られてしまう訳です。
しかも、重度な患者さんで
施術回数が多い患者さんを
複数人抱えている治療院さんであれば、
バカにならない手数料になり、
こうなってしまうと、
もう死活問題です。
緊急止血しないと、せっかく
汗水流がして施術して
築き上げた利益がどんどん
減って行ってしまいます。
地元の鍼灸マッサージ協会の
事務局スタッフがレセプト申請用紙に
不備が無いかをチェックする手間は、
1枚当たりの
チェック時間は5秒程度でしょう。
この患者さんは、
あなたが苦労して
ケアマネ営業して獲得した患者さんで、
あなたが現場で一生懸命施術をして、
レセプト用紙も自分で作成したものです。
それを5秒チェックするだけで、
売上の5%を抜かれたら
僕なら泣くに泣けないです…。
鍼灸マッサージ業界では、
専門学校を卒業したら、
学校関係者とか
お世話になった先輩がいる団体に加盟して、
その団体を通さないと
レセプト請求が出来ないという
洗脳が行われていることがあります。
なので、現在でも、
「えっ!レセプトって
個人請求出来るんですか!?」
という鍼灸マッサージ師さんも
多くいらっしゃいます。
であれば、
レセコンソフトを使う場合は、
・買取式で、100万円
・月額利用料で、1万円
などの料金体系で提供している
ソフトを導入して、
個人請求した方がいい!
というのが僕の考えです。
また、そもそもレセコンソフトを
使わなければダメとい
うルールはありませんので、
手書きで作成しても良いわけです。
僕の知人の鍼灸マッサージ師は
患者さん30人のレセプト作成を
全て手書きでやっている人もいますし、
100人の患者さんをエクセルで
処理している人もいます。
訪問マッサージ・訪問鍼灸の場合は、
売上の上限が決まっています。
個人開業でどれだけ
頑張っても100万程度が
上限になるでしょう。
その100万円の
利益を残していくには、
無駄な支出をしないことが大事です。
今現在、レセプトの手数料で売上の
5%などの支出を垂れ流している人は、
一度見直してみてくださいね。