こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
今日はちょっと熱い話をします。
というのも先日、
ご相談に来た方が
「まだ、独立開業する覚悟が
決まってないんですよね~」
と何とも煮え切らない
発言をしていたのです。
昔の僕は、
「覚悟もないのに起業するな!!!」
とよく言っていました。
でも、今振り返ると、
あれは少し違っていたなと思うんです。
というのも、
僕自身が29歳で起業したとき――
「覚悟」なんてものは、
正直ほとんどなかったからです。
ただ一つあったのは、
“このままじゃ終わりたくない”
という強い気持ち。
会社員を続けていたら、
自分が壊れてしまう気がした。
こんな人生で本当にいいのか?と。
そのモヤモヤと焦りが、
結果的に背中を押してくれました。
だから今はこう言います。
「覚悟なんて、最初はいらない」
「まずは、起業してみろ」
覚悟は、やっていくうちに
“育つ”ものです。
開業すれば、
想定外のことが次々に起こります。
・患者さんが集まらない。
・スタッフが辞める。
・お金が足りなくなる
・家庭内のトラブルも増える。
でも、そこで
試行錯誤を繰り返すうちに、
「自分は何のためにやっているのか」
「誰のために頑張りたいのか」
が少しずつ見えてくるものです。
その積み重ねが、
本当の“覚悟”を形作っていくのでは
ないかと思います。
訪問鍼灸マッサージをこれから
始めようとしている方の中にも、
「失敗が怖い」「うまくいく自信がない」
という声をよく聞きます。
でもね、全員そうなんです。
成功している人たちも、
最初から自信があったわけじゃない。
最初から覚悟ができていたわけでもない。
ただ、
“やるしかない状況”を作っただけ。
お金も、人も、知識もない。
でも「行動しなきゃ何も変わらない」って、
腹の底で感じていた。
そして一歩踏み出した人だけが、
本当に景色を変えていきました。
人は“覚悟”を決めてから
行動するんじゃない。
行動しているうちに、
覚悟が決まってくる。
やりながら痛い思いをして、
悔しさや喜びを経験して、
少しずつ「自分は本気なんだ」
と気づいていくんです。
だから、まだ「自信がない」
「タイミングが悪い」と言ってる人ほど、
今こそ動くタイミングです。
完璧な準備を求めているうちは、
一生スタートできません。
経営とは、結局「やりながら整える」もの。
訪問マッサージの現場も同じです。
患者さんの対応、
ケアマネさんとの関係、
スタッフの教育…。
最初から上手くできるわけがない。
現場に出て、ミスして、落ち込んで、
その中で成長していく。
気づけば、
あの頃“無かった覚悟”が、
今の自分の中にしっかり根を張っている。
それが本当の意味での
「覚悟」なんだと思います。
「まずは独立起業しろ!」
やってみて、失敗して、
そこから感じたことを、後で
“あたかも最初から
覚悟していたかのように”
語ればいいので
人生も経営も、
準備より、行動が先です。
もし今あなたが、
「いつかは独立起業したい」
と思っているなら、
“いつか”は、今日です。
行動の先にしか、
覚悟も、成功も、ありません。









