こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
先日、コロナの影響で
大打撃を受けたという
旅行代理店の社長さんから、
訪問マッサージ事業の
開業相談を受けました。
旅行代理店を含めて
いわゆる「BEACH」
と呼ばれる業界は
相当厳しい状況の様です。
※「BEACH」とは
旅行のオンライン予約を行う
「ブッキングサイト(B)」、
ライブ、イベントなどの
「エンターテインメント(E)」、
国際線の停止、国内線の減便に
苦しむ「エアライン(A)」、
客船により感染源のイメージが世界的に
広まった「クルーズ(C)
そして「ホテル(H)」
旅行代理店の社長さんから
「旅行業界は大打撃を受けたが、
訪問マッサージ業界はどうなんだ?」
というご質問を受けました。
訪問マッサージ業界においても
コロナの影響は確かにあります。
しかし、大打撃で
再起不能かというと、
そんなことはありません。
当院の場合も、施設患者さんが
一部施術休止になってしまいましたが、
その分を、在宅患者さんで
カバーして大きな売り上げダウンには
なっていません。
僕が開業したのが2005年でしたが、
それ以降、世間では
様々な経済的ショックと呼ばれるような
出来事がありました。
思い出すと、
リーマンショック(2008年)
東日本大震災 (2011年)
チャイナショック(2015年)
コロナショック (2020年)
が起こりました。
個人的には一番ビビったのは、
東日本大震災(2011年)でした。
その時、訪問マッサージ運営は
どうだったのか?
振り返ってみたいと思います。
↓↓↓
—– Original Message —–
震災から2週間程度経過しましたが、
東北の被災地は余震や原発問題等
いまだに厳しい状況が続いていますが、
東京などは、少しずつ落ち着いてきて
震災前の普段の生活に戻ろうといった
動きが広がってきているように
思います。
ただ、東京都内には
本当に「水」がありません・・・。
3/23日に、東京都葛飾区にある
都水道局の金町浄水場で、
水道水1キログラムあたり
210ベクレルの放射性ヨウ素が
検出されたと発表があってから、
都内から水が消えました。
店舗を探しても、ネットで探しても、
どこを探しても
「水」がありません・・・。
うちは、1歳未満の乳児がいるため
ミルクに使える「水」が無いのは
非常に厳しいです・・・。
安全な水の確保が出来る日が
早く来るといいんですけどね。
さて、水の話題といい
原発の話題と言い、なんだか、
日本中にどんよりした
ムードが漂っています。
農業、酪農、漁業はもちろん、
飲食業、娯楽施設などの売上減も
避ける事は出来ないでしょう。
また、治療院業界においても、
この震災によりさまざまな影響が
出ています。
わたしの所にも、
実際に店舗を構えている
治療院の先生からは、
#「今月末で廃業することに
しました・・・」
#「震災後、患者さんの来院数が
半分になりました・・・」
#「スタッフの給料払ったら、
完全に赤字です・・・」
といった悲痛な声を何人かの
先生から頂きました。
店舗系の治療院の場合は、
*放射能が怖いから
外出は控えよう・・・
*停電が怖いから
外出を控えよう・・・
*自粛ムードだから
外出を控えよう・・・
といった影響で、今まで通りの
経営が難しい治療院が多いようです。
一方、訪問マッサージ
(保険治療)や出張整体(実費治療)
など店舗を構えないで
営業している先生からは、
#「ほとんど、
震災の影響はありません」
#「患者さんも、以前よりマッサージを
楽しみに待ってくれていま
#「地元密着でやっているので、
ガソリン不足も関係ありません」
と言った、声を頂きました。
東京都内で出張整体をされている
岡林秀和先生と
電話をする機会があったので
色々と聞いてみました。
藤井「岡林先生の所は震災の影響って
ありましたか?」
岡林先生「いいえ、ほぼありませんよ。
クライアントさんの中には、
落ち着くまで九州や関西に
避難するという方が
数名居ますが
影響があると言えば
その程度です。」
藤井「やっぱりそうですか。
出張系の治療院は
震災の影響は少ないというか、
逆に新患さん増えてませんか?」
岡林先生「そうですね。地震の後の
片付けで腰を痛めたとか、
長時間歩いた影響で
ふくらはぎが今頃
痛くなったという
というクライアントさんが
増えていますかね。
こういう時は、出張での
治療が求められているかも
しれませんね。
といった会話をしました。
今の、世の中の雰囲気の中で、
出張系の治療院は、
*放射能が怖くて外出したくないから
来てもらいたい。
*停電が怖くて遠くまで
外出したくないから来てもらいたい…
*自粛ムードで街が閑散として
外出したくないから来てもらいたい…
といった感情と
マッチする部分があります。
その為、経営的にはそこまでひどい
影響を受けずに済んでいるのだと
思います。
■ 今、あなたの治療を
求めている人が確実にいる!
もしかしたら、あなたも
こんな時だから、患者さんも
マッサージや鍼灸どころじゃ
ないだろう・・・
そう思うかもしれません。
しかし、決してそんなことは
ありません。
というのも、この震災が
起きてからというものの、
むしろマッサージの依頼が
増えています。
特に、実費でいいから来てほしいという
依頼が急増しています。
実際に患者さん宅に伺って、
話を聞くと、
「地震の後片付けで
急に腰が痛くなった・・・」
「たくさん歩いた疲れが
今頃になって出てきた・・・」
「外出したくないから、
来てほしかった」
という声を多く聞きました。
正直こういった傾向には
ビックリでしたが、
事実、出張スタイルの治療が
求められているというのを強く
実感しました。
お水、原発、余震など
色々な不安や恐怖が
あるかもしれませんが、
あなたの患者さんは、
あなたの治療・サービスを
今、現在、こんな時でも
確実に求めています。
訪問マッサージ・訪問鍼灸や
出張整体は、震災の影響も少なく、
比較的立ち上がりが早いので、
まずは目の前のことを
しっかりと行いましょう。
(2011年3月当時のメルマガより、、、)
—— End of Message ——
ということで、
2011年の東日本大震災当時を
振り返ってみても
訪問マッサージ運営については、
ほぼ影響を受けずに運営が
出来ていました。
開業してから
リーマンショック(2008年)
東日本大震災 (2011年)
チャイナショック(2015年)
コロナショック (2020年)
など起こりましたが、
大きな影響を受けずに
安定した収益を確保できるのが
訪問マッサージ事業の強みです。
今、10年前の震災時と似たような
状況が起きていて
高齢者は
*コロナ感染が怖いから外出は
控えよう・・・
*クラスターが怖いから
デイサービスは控えよう・・・
*テレビで、外は危ないって
言ってるので外出を控えよう・・・
となっています。
しかし、外出しないでデイサービスも
通わないとなると
筋力低下や認知症の症状が進むなどの
悪影響を及ぼします。
コロナ感染のリスクよりも
外出しないことで体力が
低下してしまう方がリスクが高い
というのが介護業界の見解です。
ですから、訪問鍼灸マッサージ院には、
*コロナ感染が怖くて
外出したくないから来てもらいたい。
*デイサービスに通えないので、
来てもらいたい・・・
*フレイル対策として訪問マッサージに
来てもらいたい・・・
(※フレイルとは、加齢とともに
心身の活力(運動機能や認知機能
低下した「虚弱」な状態を指し、
健康な状態と日常生活で
介護が必要な状態の中間の状態を
指します)
という要望が増えています。
コロナ禍においても、
私たちの施術を待っている人は
たくさんいらっしゃるので、
その期待に応えるように
していきたいですね。