こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
先日、鍼灸(のみ)師の
施術者さんから
こんな相談を受けました。
鍼灸師さん
「藤井先生、私は鍼灸の資格しか
持っていないのですが、
インターネット、ケアマネ紹介を問わず、
”マッサージお願いします”って
依頼が来るんですよ。
それで、「私は鍼灸師なので
マッサージは出来ません…」
って断っちゃうケースが
多いんですよね。
やっぱり、鍼灸の資格だけだと
厳しいですかね?」
藤井
「本気でそんな事を
言っているのか!?
勿体ないこと極まりない!」
僕は、心の中で
こう叫んでしまいました。
いくらでもやり方があるのに、
せっかく施術のご依頼を頂いたのに
依頼された入口の時点で
断ってしまったらもうそこで
ジ・エンドになってしまいます。
世の中の需要は
「マッサージ:鍼灸
= 9:1」です。
当然、患者さんも、
ご家族も、ケアマネさんも
「訪問マッサージ」を希望して
依頼してくることが
多くなってきます。
そこで、
「いや、うちはマッサージは
行っていないんですよ…。
鍼灸でしたら保険治療で
対応できますけど…」
なんて言葉は
絶対に言ってはいけません。
これを言ったら
患者さんは99%逃げます。
じゃあ、どうすればいいのか?
訪問マッサージ希望の
患者さんに対して
依頼時には、鍼灸の効果や
鍼灸の同意書の詳しい説明はせず、
まず、日程だけを決めて
お試し無料体験に行きます。
一般の患者さんは、
マッサージも整体も
カイロも整骨院も
何が何だか区別はついていません。
ただ、鍼灸に関してだけ
「痛そう、熱そう…」
というマイナスイメージを
持っています。
訪問マッサージの依頼を受けて、
体験治療の日程を決めたら
そのお試し体験では治療は、
患者さんが希望している
揉みほぐし、ストレッチ、
リハビリ(運動療法)、
前揉捻、後揉捻などを
治療時間の全体の90%行います。
そして最後の仕上げとして
温灸(電気温熱灸)や
バンシン(電気針)、ローラー針などを
見せてあげて、これらの
効能や良さを説明し納得してもらってから、
患者さんに合わせて本当に
体験程度の軽めの
鍼灸施術をします。
(大抵の方に温灸は好評です。)
この時点で、患者さんは
しっかり、揉みほぐしてくれて、
関節の運動療法もしてくれて
最後に丁寧に温灸や電気鍼まで
やってもらえるのですから
とても満足感を得られている
ケースがほとんどです。
ここまでで、患者さんに
満足度を実感して貰ってから
最後に鍼灸の同意書の説明に
こんな感じのトークで入ります。
「体験治療お疲れさまでした。
今後、保険治療を受ける際に必要な
手続きに関して説明させて頂きますね。
こちらは一応鍼灸の同意書なのですが
こちらで書いてもらえれば
揉みほぐしやストレッチや
リハビリ(運動療法)もできますし、
プラス先程受けていただいた
気持ちの良い温灸や針治療なども
うまく組み合わせて
治療することが可能です。
マッサージだけよりも
確実に効果もあがるので、
こちらの鍼灸同意書に
サインを頂けるよう
お医者さんに
お願いしてみてきて下さい。」
というような形で
お願いしています。
患者さん自身が体験施術の
内容に納得していれば、
鍼灸の同意書もマッサージの
同意書も大きな問題ではありません。
ただ、1点だけ
注意するポイントがあります。
それは、鍼灸の場合は、
併給禁止の問題がありますので、
そこは問診の時に良く聞いて、
鍼灸6疾患の中で
かぶらない疾患でもらってきて
もらうようにしています。
このような方法を取れば、
例え最初は訪問マッサージを
希望していたとしても、
体験治療時に、患者さんの納得いく施術と
説明が出来れば、何の問題もなく
鍼灸の同意書を
取得することが出来ます。
もし、鍼灸師のあなたの元に
「マッサージをお願いします」
と依頼が来ても
最初から断ることはありませんからね^^
依頼時の入口さえ
突破してしまえば、
あとはどうにかなるものです!