あのフランチャイズが「ダブル」の請求を指南

rom:藤井 宏和
駒込のオフィスより、、、

こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

当協会の会員さんから

「不正請求の記事が地元新聞で大きく取り上げられました。」

との連絡を頂きました。

今回、新聞で取り上げられた業者さん、
全国的に展開しているようなので、
もしかしたら、あなたの街にも
あるかもしれませんので、
新聞記事をシェア致します。

↓↓↓

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【マッサージ業者 返金 不正請求疑いで利用者に
(2014年10月26日) 【北陸中日新聞】

 金沢市の訪問マッサージ事業所「在宅マッサージ治療院 寿楽」が、
健康保険などから支払われる療養費を不正請求した疑いが持たれている問題で、
事業所側が利用者に返金を進めていることが、関係者への取材で分かった。
過大に徴収した利用者の自己負担分とみられるが、返金の趣旨について説明していないという。

 寿楽は、マッサージを行った日数を水増しして過大に請求したとして、
国民健康保険を所管する市や、石川県後期高齢者医療広域連合に関係者から告発されている。

 寿楽は、視覚障害者のマッサージ師と健常者の「マネージャー」がペアで移動し、
利用者方でマッサージを施す。寿楽を利用していた女性によると、
24日にマネージャーの1人が自宅を訪れ、特に説明なく、数万円の入った封筒を手渡した。
説明文書なども入っておらず、女性は「変だなあと思った」と話した。

 元マネージャーの男性によると、他にも返金された利用者がいる。関係者によると、
寿楽は一部の利用者に対し、1回20分のマッサージを1度に2回分の40分実施しながら、
2日に分けて施術したと偽り、保険者と利用者に過大請求していた疑いがある。

1日で2回分を実施しても、保険者に請求できるのは1回分の額のため、2日に分けて請求したとみられる。

■「うまく利用された」 視覚障害者の元社員

マッサージ師として「うまく利用された」とうなだれる元社員で視覚障害者の男性

 寿楽でマッサージ師として勤務していた元社員の視覚障害者男性2人が25日、
本紙の取材に応じた。水増しにつながった可能性がある1日2回分のマッサージをする方法について、
「以前は少なかったが、徐々に増えていった」などと証言し、
「自分たちはうまく使われた」と悔しさをにじませ、うなだれた。

4年半勤務した男性(58)は今年に入り、マネージャーが利用者に2日分の書類を広げ、
はんこを押してもらっていることが分かり、療養費の過大請求の可能性に気付いた。

男性によると、1日の訪問で2回分に当たる40分の施術を行うことは内部で
「ダブル」などと呼ばれ、就職当時からあった。マッサージ師には2年ほど前から
月ごとの施術件数のノルマが課せられるようになったが、「ダブル」は
2件分としてカウントでき、次第に増えていった。

ノルマ未達成でも不利益はないが、「達成できないと居心地が悪かった。
『ダブル』は不正かもと思ったが、請求には関与していなかったし、ノルマのこともあった」と振り返る。

 
「ダブル」の対象となるのは、主に1回20分のマッサージでは物足りなさを訴える利用者。
男性の担当では2割ほどを占めた。男性から利用者に「ダブル」を依頼することはなかったという。

40代の男性は「障害者への理解もあり、当初は寿楽でずっと働きたいと思っていた」と話す。
だが不正に加担させられたとの思いや、有給休暇が取れない不満などが重なり、退職した。

 
この男性は「がんばって利用を増やしても手取りは変わらなかったし、
残業代も出なかった。『ダブル』では利用者さんにも余分な負担をさせてしまった」と悔やんだ。

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今回の記事のようなケースが続けば
業界の評判も堕ちてしまいますので、
有資格者である個人の鍼灸マッサージ師が
悪徳業者や悪徳フランチャイズに負けてはダメです!

そもそも、訪問マッサージや訪問鍼灸と
言うサービスは、高齢者で慢性的な
痛みで悩んでいる方や、障害者で
日常生活にお困りの方でも、
金銭的な負担が少なく、継続して利用でき
その結果、生活の質を少しでも向上させて
笑顔になってもらうべきサービスです。

ですから、我々は常に患者さんにとって
1番メリットがあるように努力して
行かなければなりません。

巷を賑わしている、訪問マッサージの
フランチャイズで全国展開とか
どう考えてもこの趣旨と外れていると思うのです。

例えば、単純に営利を追求する業者の場合は、
施術時間を極端に短くし、とにかく効率よくルートを
廻るなど質の悪いサービスを提供する恐れがあります。

また、今回の金沢の業者さんのように
「ダブル」(1回の施術で2日分の請求)
「トリプル」(1回の施術で3日分の請求)
などの行為が行われてしまうのです。

実際、一部の悪徳訪問マッサージ業者は
営業マンや多額の広告費を使って、
“仕事の質が悪いのに広告宣伝などの集客だけが上手”
ということで仕事を取って売上を伸ばしている
という事実もあります。

一方、個人治療院で長年の修業を
積まれ質の高い仕事が出来るのに、
営業や広告宣伝が苦手と言う事で時代の流れに
乗ることが出来ず、結果的に患者様を
つかめない個人治療院も少なくありません。

このことは、患者様にとっても、
本当に素晴らしい技術を持った
個人治療院の先生にとってもとても不幸なことです。

いずれ、この業界の認知度が高まって、
患者さんも正しい選択基準を
得られるようになってきたら
当然、このような業者は患者さん
からの支持が得られずに市場から
追放されるでしょう。

しかし、ただ静かに追放されるだけ
ならいいのですが、そのような
悪徳業者と同じ商圏で活動している
多くの真面目な鍼灸マッサージ院は
多大な迷惑を被るわけです。

多大な迷惑が掛かる中で
圧倒的な迷惑なことといえば、

「同意書が獲得できなくなること」です。

実際、そのような業者が荒しに荒しまくった地域では、
医師が同意書を書かなくなったとか、
ケアマネが訪問マッサージ・訪問鍼灸のサービスを
信用しなくなったなどなど多くの損害を被っています。

このような患者様をバカにしたような対応、地域を
荒すような行為を一切排除し、業界に健全化を促し、
「提供する鍼灸マッサージ治療や患者様への対応」
など全ての品質の向上を促すためには、
やはり、自分自身が自立して
業者や組織に頼らずに頑張るしかないのです。

今回、新聞インタビューに出ていた
マッサージ師さんのように、
「うまく利用された…」
と嘆いているだけではダメなのです。

今ここで、個人開業している真面目な
鍼灸マッサージ師が頑張らなくては、
一部の悪徳な訪問マッサージ業者によって
患者様の利益を奪うような行為が
続けられてしまいます。

このような状況が続けば、
鍼灸マッサージ師は信用されなくなり、
この業界もどんどん衰退してしまうと思います。

あなたも、そう思いませんか?

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