24時間営業廃止の影響

ファミレスで注文

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

先日は、大阪の江坂でセミナーを開催したのですが、
今は、このブログをファミレスで書いています。

ファミレスは24時間営業するのが当たり前という認識でしたが、
業界大手のすかいらーくさんも24時間営業は
廃止するとの発表がありました。

すかいらーく、24時間営業を廃止

ファミリーレストラン最大手の
すかいらーくホールディングス(HD)は、
4月までに24時間営業を廃止すると発表した。

「ガスト」「ジョナサン」など約150店で実施しているが、
人手不足を背景に人件費が上昇する中で深夜の売り上げも減少。

ピーク時に人手を集中することにした。
ファミレス最大手の24時間営業の全廃で、
外食や小売りなど労働集約型産業の
深夜営業の見直しが広がりそうだ。

(日本経済新聞より抜粋)

コンビニに続き、ファミレスでも
24時間営業は廃止の方向になっていますね。

学生時代は、試験前になると
深夜のファミレスで
ドリンクバーを注文して、
経穴のツボの名前を覚えたり、
解剖学の筋肉の名称を覚えたりしていました。

今回の24時間営業廃止の原因の1つが、
”人手不足”というものです。

どこの業界も共通していますが、
訪問鍼灸マッサージ院においても
人手不足の対策は必要になってきます。

そのためには、
施術者、事務員を含めて
1人当たりの生産性を
あげる必要があります。

ところで、

「あなたの時給はいくらですか?」

と聞かれた時に即答できますか?

自分の時給を意識することで、
仕事の生産性がグンと上がります。

この作業は、

  • ムダだからやめるべきか?
  • 誰かに任せるべきか?
  • このまま自分で進めるべきか?

この判断を付けるために
知っておかなくてはならないことが
自分の時給です。

例えば、訪問マッサージ会社に
勤務しているマッサージ師で考えてみましょう。

たとえば、
マッサージ師(30歳 独身)が
雇われとして
月給30万円で22日間働くとしましょう。
労働は9時から18時までの8時間(休憩1時間)だとします。

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30万円÷22日÷8時間=1,704円
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となります。

そうすると、1時間当たり最低でも
1704円以上の売上を出さないと
人件費だけで赤字になってしまいます。

訪問マッサージの場合は
だいたい1人当たりの施術単価が
3500円程度になりますので、
1時間に0.5人(2時間に1人)の
施術が最低ラインになります。

ただ、会社勤務の場合は社会保険など含めた
労働環境などいろいろなものを提供してくれていますから
もし、あなたが独立開業する場合は、
ザックリその倍くらいを最低ラインとして
見ておく必要があります。

今回の例では、3,500円と考えます。

これが、独立開業した鍼灸マッサージ師が
1時間あたりに生み出さなくてはいけない価値。
このように考えることができます。

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1時間あたりの売上>3,500円
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となるように考えればシンプル。

つまり、1時間3500円以下の仕事を
してはダメってことです。

時間をかけてそれっぽい作業をしていると
なんとなく仕事をしていると勘違いしてしまいますが、
重要なのは、そこから生まれる成果です。

「時給3500円以下の仕事はしない!」

そう決めると、今やっている仕事は
やるべきか否かの判断が出来ます。

たとえば、
3時間かけてレセプト業務を行ったとします。

自分でやった場合は、

  • 人件費 3,500円×3=10500円

この作業によって、10500円以上の売上があがるか?
と聞かれたら、答えはNOです。

訪問マッサージで売上があがる場面は、
施術しているときです。

20分~30分程度の施術をしたら、
その対価として1回当たり3500円の報酬が頂けます。

そうなると、時給3500円の院長がやるべき仕事は、

  • 現場での施術をする
  • 施術をする患者さんを獲得する

という2点に集約されてきます。

つまり、それ以外の仕事については、
ほぼほぼ時給800円~1000円のアルバイトさんで出来ますので、
どんどん任せていくというのが大事です。

でも、この思考がないと、
時給3500円の院長が
売上に直結しない業務を
ダラダラ続けたりして
無駄な時間を過ごしかねません。

時給3500円というのは、
あくまでも指標の一つですが、
自分の時給はしっかり考えて、
時給に見合った仕事だけに
取り組むべきですね。