こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
さて、東京では
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ
「まん延防止等重点措置」が
始まりました。
緊急事態宣言と何が違うの?
と思ってしまいますが、
訪問鍼灸マッサージは、
社会生活を維持するために必要な
サービスであることを認識して
出来ることをやっていきたいですね。
さて、新たに
訪問鍼灸を開業したいとお考えの
鍼灸師の新卒の先生から
こんなご質問を頂きました。
↓↓↓
—– Original Message —–
私は、先日東京都内の
専門学校を卒業して
4月から鍼灸師となりました。
鍼灸師と独立開業して
活躍したいと思う一方で
やはり不安な面も多いです。
藤井先生は、鍼灸師だけではなく
マッサージの資格も
お持ちだと思いますが、
やはりマッサージの資格が
あったほうが経営的に
有利なのでしょうか?
鍼灸だけでよいのか?
難しいようだったら、
マッサージの資格を
取った方がいいのか?
良きアドバイスがありましたら
お願い致します。
—— End of Message ——
この類の質問は、
定期的に頂くのですが、
こいういった質問をしてくる方に
僕の方から
逆に質問したいことがあります。
鍼灸師の資格では食えないが、
マッサージ師や柔道整復師や
理学療法士の資格があれば
メシが食える、と思っている方に
次の質問します。
「今から厚生労働大臣が、
鍼灸師のあなたに特別枠で
医師免許を授与します。
想像してみてください。
今、あなたは医師(ドクター)です。
医師なので、マッサージも
鍼灸も柔道整復術もカイロを
しても法的に問題ないです。
あなたはいかなる医療行為も行える、
正真正銘の医師です。
でも、医師になったあなたは
どうやって患者さんを
獲得しますか?
いかなる医療系の資格があろうと、
結局、この問題で行き詰りますよね。
この場合は逆に、
「マッサージの資格がないとか
柔整の資格がないとか
医師免許が無いから
食っていけないんだ」
という言い訳が出来ない分、余計に
追い詰められるのでは
ないでしょうか。
資格のランクや資格の保有数で
仕事を取れると
勘違いしている人がいますが、
それは大間違いです。
逆に資格の取得に信頼感の
付与の効果を頼ろうとするのは、
自分に自信が無い事の裏返し
だと言えます。
どんな資格であっても、
患者さんの財布を開けさせて
現金を頂くという活動自体に
何ら変わりはないのですから。
例えば、4月から鍼灸師として
キャリアをスタートする場合ですが
これは小さな点(・)になります。
そして、腰痛や肩こり患者さんの対応、
脳梗塞後遺症やパーキンソン病の
患者さんの対応、など現場での
施術経験を積んでいくと
小さな点がどんどん
大きな点(●)になっていきます。
そして、ほとんどの鍼灸師の方が、
この点がどれだけ大きな点に
なったかだけで勝負しようとします。
ただ、どれだけ点の
大きさをアピールしても、
それは結局「点」にすぎません。
しかし、鍼灸の施術の領域で
一個の「点」があり、
全然違う営業のスキル
という「点」もあると、
「点」と「点」がつながり、
不思議なことに「線」になります。
領域の広さで比べてみると、
多少「点」が大きい鍼灸師が
どんなに頑張っても、
「線」には勝てなくなります。
施術の領域という「点」で
勝負する鍼灸師が
どんなにその大きさをアピールしても、
施術も営業も両方できる
「線」をもった鍼灸師の方が
魅力的に見えます。
実際に、鍼灸の施術がとても上手で、
さらに営業も
バリバリできるという方は、
なかなかいません。
とはいえ、営業が全くできないより、
ちょっとだけでも営業スキルがあると
プラスに働いていきます。
鍼灸師の中には、営業したくないから
資格を取ったのに…という方も
実際多いです。
私は医療人として生きるんだ、
商人ではないから営業はしない!
そのような考えを
否定するわけではありません。
否定はしませんが、
鍼灸師もお客さん(患者さん)を
相手にすることは間違いありません。
患者さんから依頼を受けるには、
自分の存在を知ってもらう必要が
ありますよね。
鍼灸師として開業して、経営を軌道に
乗せるのは簡単な道ではありませんが、
他の業種と比べれば、
500万と3年間というお金と時間を
投資しないと取得できない資格なので
まだまだ参入障壁も高いです。
言い換えれば、
上手く資格を活用できれば
鍼灸師として食っていける
ということです。
点ではなく線を作る
イメージで鍼灸師としてのキャリアを
積んでいけるといいですね^^