こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
もし、あなたが人を雇って
治療院運営をしているのであれば
その中に、エース施術者と言えるような
人材が1人くらいは
いるのではないでしょうか。
このようなエース級の人材がいれば、
院長としては安心できる部分が増えるし、
特に指示をしなくても自分で考えて
行動してくれるので、
仕事を任せられる幅も広がってきます。
例えば、
・要介護5で症状が重たい
寝たきりの患者さん
・ちょっとクレームが多い患者さん
・難病指定の手帳を持っている患者さん
など、ちょっとハードルが高そうな
患者さんがいたとしても、
エース施術者に
任せておけば安心ということで、
難しい案件を次々に対応してくれる
本当に頼もしい存在になります。
こんなエース級の人材は、
とてもありがたい存在です。
だが、その一方で、
エース施術者が
突然いなくなってしまうと
治療院に恐ろしいことが
起きるようになります。
エースと呼ばれるような人材も、
いつ辞めるか分からないのです…
どういうことかというと、
エース施術者がいなくなってしまうと、
上記で挙げたような、
新人スタッフではややハードルが高い
患者さんの対応が出来なくなってしまい
売上がガクンと下がってしまうのです。
無理やり引き継ごうとしようとしても
現場スタッフと患者さんとの間で
大混乱が起こってしまうこともあります。
今までは、エース施術者がいたから
安定して売上が
上がっていたのかもしれません。
しかし、その人がいなくなれば
他のスタッフはやり方を知らないので、
再現することが
できなくなってしまうのです。
その結果、
今までうまく回っていた仕事が
突然、うまく回らなくなって
しまうのです。
院長が、
「うちのエース施術者は
信頼しているし、
辞めないから大丈夫!」
と思っていたとしても、
いつどうなるかわかりません。
このようなことを想定すれば、
エース施術者に
おんぶにだっこになるのは
治療院にとってリスクが高いことを
忘れてはいけません。
例え、エース施術者が
いなくなったとしても
今まで通りの
売上を上げていくためには、
エース施術者のノウハウを
みんなで共有することが
とても重要になります。
例えば、誰が担当しても、
ブーブーとクレームを
言うような患者さんが
エース施術者が担当すると、
嘘のようにクレームが
無くなってしまうとします。
そこには、エース施術者の中で
クレームを無くすための
何かしらの
ノウハウが存在するはずです。
であれは、そのノウハウを
仕組み化することができれば
強いチームになるのは間違いない。
では、どのようにして
ノウハウを共有していけばいいの
だろうか?
それには、エースには
現場で施術だけを任せるのではなく、
新人スタッフに教える業務を
積極的に任せてみたり、
チームで勉強会を開いて
みんなにノウハウを
教える場を設けたりするのが
良いです。
エース施術者には、
現場で直接施術して
売り上げを作るだけではなく、
人に教える側に
回ってもらうようにします。
そうすれば、治療院内の
すべての施術者が
エース施術者のノウハウを
知れるようになるので、
再現性も高まります。
また、エース施術者としても
今までは自分だけが色々な仕事を
してきたかもしれないが、
他の人ができるようになることで
自分の時間が空くようになります。
すると、もっと重要な仕事や
さらに売上を上げることに
多くの時間を使えるようになるはずです。
「あの人しかやり方を知らない」
というのは、
治療院経営にとって
とても大きなリスクです。
エース施術者が突然いなくなって
現場が混乱しないためにも、
今からでもエース施術者の
ノウハウを院内のスタッフたちと
共有しておくことがオススメです。