こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
試験を突破して、
晴れて4月から
鍼灸マッサージ師になった
新卒の先生から、
「将来の独立の為に、
大手訪問マッサージ会社に
就職しました。
自分の選択は
間違っていないでしょうか?」
といった質問を頂きました。
大手訪問マッサージ会社に入って
働きながら
訪問マッサージ・訪問鍼灸の
現場を体験して、勉強しながら
お給料が貰えるということですね^^
これほど、
訪問マッサージ・訪問鍼灸の業界で、
将来的に独立開業を
目指す者としては
最高の職場は無い…と思う人も
いらっしゃるのでは
ないかと思います。
訪問マッサージ・訪問鍼灸の
仕事の流れを大きく分割すると
1:営業
2:施術
3:事務
と3つに分けることが出来ます。
求人を出している、
大手訪問マッサージ会社の場合、
求めているのは主に
「2:施術」
が出来る、
鍼灸マッサージ師です。
というか、
「施術だけに専念して、
他のことは
一切無知であってほしい」
と願っています。
国家資格を持っている
鍼灸マッサージ師は、
どこの訪問マッサージ会社も
大歓迎です。
ただ、訪問マッサージ・訪問鍼灸の
施術をする施術スタッフと
訪問マッサージ・訪問鍼灸で
独立開業して治療院経営をする
経営者では…。
同じ「訪問マッサージ・訪問鍼灸」でも
全く別なスキルしか
身に付かないと思います。
というのも、
大手の訪問マッサージ会社が
欲しいのは、現場で
真面目に施術のみをしてくれる
鍼灸マッサージ師です。
営業や事務的な事などは、
一切考えずに
黙々と施術現場で
汗を流す施術者が欲しいのです。
営業の専門職の人間、
事務処理の専門職の人間がいるので、
鍼灸マッサージ師は現場で
施術をしてくれれば良いという
スタンスの会社が多いです。
会社によっては、
営業部門や事務処理の部門を
完全に隠して、
鍼灸マッサージ師には
全く教えてくれないところも
あります。
大手訪問マッサージ会社に入社したら、
朝から晩まで休み無く働く…という感じで
とにかく、在宅の現場を20分刻みで
連続連続の施術を
していくことになります。
もちろん、施術のレベルは
上がってくると思います。
しかし反対に、
「訪問マッサージ・訪問鍼灸」で
独立開業する場合は、
施術については、ひとまず置いておいて
とにかく、
新規の患者さんを獲得するための
営業活動をやらなくてはなりません。
そして、保険収入を得るためには
レセプト処理をして
後期高齢者連合などに
申請書を提出するなどの事務作業を
マスターしなければなりません。
つまり、
1:営業
2:施術
3:事務
この3つを全て行って、
初めて収入が入ってくるということを
理解しておかなければなりません。
それがわかった上で、
「自分は訪問マッサージの
施術を極めたい!」
という人であれば、
大手訪問マッサージ会社への
就職は良いと思いますが、
「お給料も貰えて勉強にもなる…」
みたいな、中途半端な
気持ちで就職するなら
僕はあまりおすすめしない選択肢です。
敢えて就職したいのであれば、
鍼灸マッサージ師という
資格は隠しておいて、
「営業職」を募集している会社に入って
勉強するのは、
将来の独立開業に向けては
とても大きな経験になると思います。
ということで、現場の施術者と
独立開業した治療院の経営者では
全く別のスキルが必要なので、
その辺りを考えて、就職するかどうか
決めたほうが良いと思います。