こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
先日、ある訪問マッサージ会社と
フランチャイズ契約した
オーナーさんと
お会いする機会がありました。
お会いする前に
その方から、こんな
メッセージを頂いたのです。
↓↓↓
—- Original Message —–
藤井さま
今年法人を設立し、
某訪問マッサージのFCに
加盟して開院準備中です。
店舗、事務員は決まりましたが、
施術者の採用に苦心しております。
FC本部は
求人媒体の紹介しかせず、
施術者確保は加盟店の
責任でやるように、とのスタンスです。
加盟説明会とは実態がちがい、
少々戸惑っています。
ただこの訪問マッサージのお仕事は、
社会的意義が高いと感じていますし、
既に、公庫から1000万円を超える
多額の借金もしているので、
引くわけには行かない状況です。
打開策を図りたいと思いますので、
お会いしてアドバイスを
お願いできれば幸いです。
よろしくお願いします。
—— End of Message ——
お会いして、
僕がまず1番最初に聞いたのが
「なぜ、そのFC会社を
選択したのですか?」
という質問でした。
訪問マッサージ・訪問鍼灸の
FC会社はいくつもありますが、
そのオーナーさんが
加盟されたFCは、初期費用が
かなり高額なのです。
それにも関わらず
そのFCを選択した
理由を聞いてみると、
最大の決定要因が
「そのFCは、
エリアテリトリー制度があるから」
ということでした。
FCの加盟店は
同一ブランドで同じ訪問マッサージ事業を
行うものの、
それぞれに独立しています。
つまり、加盟店側の
オーナーからすると
できるだけ良い条件で
運営したいと
考えるのは自然なことです。
それぞれの加盟店オーナーは
自分の周りには
同じチェーンの加盟店が
少ない方が良いと考えています。
なので、本部側も
「今契約したエリアの他にも、
隣のエリアも抑えときませんか?」
というオファーを掛けてきます。
それで、隣のエリアを
抑える権利として、
また別に
数百万円の費用が発生します。
でも、冷静に
考えてみてほしいのですが、
隣のエリアを
数百万円の費用を掛けて
抑えたとしても、
参入を防げるのは
そのFCの加盟店の1店舗だけです。
隣のエリアに、
訪問マッサージのニーズがあれば
他のフランチャイズ業者は
容赦なく参入してきますし、
そのエリアで活動している個人の
鍼灸マッサージ院も
普通に参入可能なわけです。
同じFCの加盟店同士の競争は
避けることは出来たとしても、
他のFCとの競争や
地元の個人治療院との競争は
避けることは出来ません。
また、せっかくFCに加盟して
そのブランドを使えるのでしたら
地域に同じFC店舗が複数あった方が
地域での認知度は
もっと上がるはずです。
日本訪問マッサージ協会に
所属している
先生たちに聞いても、
「同じ地域に、訪問マッサージの
仲間がいて安心できる」
という意見は聞きますが、
その逆の意見はあまり聞きません。
なので、エリアテリトリー制度で
出店を制限するよりは、
「同じFCに所属しており、
地域の仲間としてやっているんです。
私たちは、同じFCで
しっかりとした教育を受けているので、
何かあったら
お互い助け合っている関係を
構築しています」
といった形で
対応したほうが
地域のケアマネさんも
安心すると思います。
地域の同業者は敵ではなく、
心強い仲間だと
思えるようにならないと
繁盛院にするのは難しいと思います。
(参考動画)
■ エリア制限について
01:17 市町村、〇km県内
02:52 エリア制限で安心?
05:00 需要と供給
06:19 良い意味での競争意識
09:23 敵ではなく同一エリアの仲間