1年で消える人

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

ちょうど1前くらいですが、

「日本の高齢者問題を解消したい!」

「全ての高齢者を笑顔にしたい!」

「高齢者とスタッフをハッピーにしたい!」

と、凄く威勢のいい
経営者の方(Sさん)から
相談を頂いたことがありました。

相談内容はと言うと、

「全ての高齢者を笑顔にしたい!」

だから、地元で
訪問マッサージを開業するが、
なかなか鍼灸マッサージ師が
見つからないので
紹介してくれないか、というものでした。

その時は、
「鍼灸マッサージ師さんの
 紹介は出来ませんよ」
ということで断ったので、
その後の経過は分かりませんが、
他の治療院関係の
先生にも似たような
相談をしていたそうです。

先日、治療家さんの
集まりに参加したときに、
たまたまそのSさんの話が出たのですが…。

今は、高齢者や
治療関連に関することは
切やっていないとのことでした…。

僕は苦手なのですが、たまに

”俺が世の中を変えてやる!”系の

暑苦しい起業家の方と
お会いすることがあるのですが、
だいたい1もすると、
消えてしまう方が多い傾向があります。

・「日本の高齢者問題を解消したい!」

・「全ての高齢者を笑顔にしたい!」

・「高齢者とスタッフをハッピーにしたい!」

という熱い想いは
とても素晴らしいのですが、
そんなことをいうほど、
具体的なビジネスプランになると
曖昧になってしまいます。

自分のスタッフさんも、
自身の熱い想いで最初は
騙せても1経つとバレてしまいます。

経営者は日本の高齢者を
元気にする前に、
自分の家族と、自社のスタッフを
養っていかなければならないわけです。

例えば、生活を守るのに
当たり20万掛かかるとします。

4雇ったら80万円。
その他に事務所や移動車両などを
含めると毎月100万円の固定費が
必要になってきます。

とりあえず。起業資金として
公庫から借りた500万があるから、
5か月間は
なんとかなるかもしれません。

でも、5か月経過した時点で
全然売上の見込みが立たない、
スタッフの給料と家賃を支払ったら
完全に赤字になってしまう…。

・6か月目以降は、また、
 新たに借り入れをするのか?

・借り入れ先の金融機関候補は
 何か所あるか?

・金利は何%で、返済期間は
 何間で借りることが出来るのか?

といったことを数字に置き換えて
考えていく必要があるわけです。

独立起業当初の熱い想いも、
売上目途が立たなかったら
1後には
氷点下まで下がってしまいます。

熱い想いと共に、
冷静に数字を
見ることが出来ないと、
確実に1消えてしまいます。

発ドカンと当てることだけを
目指しているのであれば、
ハッタリと熱い想いで
何とかなりますが、
5、10と長期的に
収益を上げていくには
堅実にプランを組む
冷静な視点も必要ですね。