「勘定合って銭足らず 」のお財布事情

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

訪問治療院経営をしていく中で、
やはりお金のやりくりの問題は
避けては通れません。

あなたは、

【勘定合って銭足らず】

という言葉を
聞いたことがあるでしょうか?

経営や経理・財務を
少しかじっている方であれば
ご存知の方も多いと思いますが、
治療院関係の
院長の相談に乗っていると
【勘定合って銭足らず】の状態で
日々、大変な思いを
されている方が多いです。

訪問治療院経営のスタイルの一つで、
院長が現場の事を取り仕切り、
経理を奥さんに任せているパターン
というのは多いです。

このパターンの多くの場合、
院長よりも奥さんの方が
治療院(会社)の資金繰り実態を
把握されています。

院長は、税理士さんが作ってくれた
決算書に一応は目を通しますが、
BSやPLなどは
理解不能という方が多いでしょう。

もちろん、
預金通帳や現金出納帳は
経理の奥さんに任せっきりで、
ほとんど把握していないのです。

こういう状況は
本当によくあるケースです。

こんな状況下において、
院長は、税理士が
作ってくれた決算書をみて、
”今期は黒字だから
 節税しないと納税が大変だ!”
と指摘を受けています。

一方で、経理を
任せている奥さんからは、
月末や給料支払い日になると
いつもお金がない
お金がないと愚痴を聞かされ、
うんざりしています。

そこで、院長は奥さんに
「税理士から節税しろと
 言われるくらいうちは黒字なのに
 なんでお金がないんだ!」

そういわれ、経理の奥さんは、
「そんなこと言ったって、
 実際にお金が足りないのだから
 仕方ないでしょ!」

院長
「管理がおかしいから
 そうなるんだ。
 まさか、お前、会社のお金を
 コッソリ
 へそくりしてるんじゃないだろうな!?
 うちの院は間違いなく黒字なんだぞ!」

こういったやり取りは、
そこら中であるかもしれません。

これは、社長は
損益計算書からの視点、
奥さんは資金繰りからの視点で
話をしている為に
すれ違いが
起きてしまっているのですね。

いわゆる、
「勘定合って銭足らず」の
典型的なパターンです。

特に金融機関から
融資を受けている治療院は、
いくら1000万円の
黒字が出たとしても、
毎年の返済が2000万であれば、
預金通帳に現金は残りません。

「勘定合って銭足らず」に
ならない為にも、

・自分の治療院では、
 いくら運転資金が必要か?

・資金ショート起こさないための
 安全ラインはどの程度か?

といったことを
奥さんに任せずに
院長自身で
理解しておく必要があります。

そういうことが分かっていれば
安心して治療院経営に取り組めます。

そして、
経営者である院長の心が
安定できれば、
間違いのない決断、選択が
できますからね^^