こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
以前に自転車で
息子のアキトを保育園まで
迎えにいって、
その帰り道の途中の
交差点で
怒られてしまいました・・・。
「ダメだよー!
赤は止まれだよ!」
あまりの蒸し暑さに赤信号で
止まって、待っているのが
辛いほどでした。
その信号がある交差点は、
左右を見渡して
全く車が来る気配もなく、
周囲に信号待ちをしている人も
誰もいない状況でした。
一刻も早く、
この暑さから抜け出して
自宅に帰りたかったので、
安全を確認したうえで、
横断歩道を渡った瞬間に、
「パパー!ダメだよー!
赤は止まれだよ!
先生に
怒られちゃうよ!」(プンプン!)
って、息子から
ダメだしされてしまいました。
保育園で、
・信号は守ろう
・赤信号は止まれ
と、しっかり
教育されているようで
安心したと同時に、
「なぜ、赤信号で止まれなのか?」
を改めて考えてみました。
■道路交通法という法律
確かに交通法には
こう書いてあります。
・「歩行者は信号機に
従わなければならない」
ここだけみると、
赤信号は止まれなので、
信号が赤の時は止
まって居なくてはならない
という風に解釈できます。
しかし、道路交通法の
目的をみてみると
「危険を防止し」
「交通の安全と円滑を図り」
「交通に起因する
障害を防止するため」
と、定めています。
つまり、これらの
目的を達成するには、
歩行者は赤信号を
わたってはいけない、とは
言い切れないとも
考えられるのです。
そもそも信号とは
クルマや歩行者が
交差点や通りの多い所で接触を
しないように
譲り合うシグナルとして
作られたものです。
したがって
信号の一番の本質は
相手と事故らないことであり、
信号を守ることではないのです。
これは、信号のルールを
破っていいということでは
ありません。
しかし、ルールや規制の本質を見抜いて、
現実にそぐわないと感じたならば
上手に機転を利かせていくことも
重要な事であるともいえます。
■鍼灸マッサージ師に関わる法律
鍼灸マッサージ師に
関わる法律として、
「あはき法」があります。
その中で、
理不尽極まりないのが
広告制限の部分です。
整体やカイロの業界では、
自由自在に広告表現してもOKですが、
鍼灸マッサージの広告に関しては、
非常に厳しい規制があり、
・治療院名
・場所(地図)
・電話番号
・診療時間
程度しか記載することが
出来ないという
ルールがあります。
一般の患者さんが
最も気になる
「施術料金」さえも記載しては
ならないということになっています。
でも、ここで「あはき法」の
目的を見てみると、
==================
この法律は、あん摩マッサージ指圧師、
はり師、きゅう師の資質を向上し、
もって医療及び公衆衛生の普及向上を
図ることを目的とする法律である。
==================
とも記載されています。
つまり、この法律の本来の目的は、
鍼灸マッサージ治療を
国民に受けて貰って
医療や公衆衛生を
普及させていこうというものです。
しかし、「施術料金」が
いくらかどうかも
分からないのであれば
当然、鍼灸マッサージ治療が
普及するわけがありません。
つまり、「あはき法」の
目的を達成するには、
一般患者さんが最も気になる、
「施術料金」を
書いてはならないとは
言い切れない部分もあるのです。
「施術料金」が分からなければ、
怖くて鍼灸マッサージ治療なんか
受けて貰えないのは
当然のことですから。
■ルールの捉え方
多くの鍼灸マッサージ師は
「あはき法」のルールを
「守るべきもの」 としか
認識しません。
この「あはき法」の広告制限の
ルールは守るべき絶対のものであり、
それ以上のことを考えません。
思考がここで停止しているのです。
しかし、極一部のイケている
鍼灸マッサージ師は、
「あはき法」のルールの
成り立ちや本質を考えます。
そのちょっとした考え方が、
大きな違いをもたらすのです。
「あはき法」のルールは
ルールだから・・・で
思考が止まっていたら、
勿体ないですよ^^
ps
赤信号ですが、
誰の目から見ても危険性がない場合、
僕は、赤信号でも横断歩道を渡ります。
ただし、教育上の観点から
子供の目の前で渡るのは
避けた方がよさそうです。
自宅に帰ったあとに、
息子のアキトが、
「ママー!さっきねー
パパ、赤信号渡っちゃったんだよ~」
とチクられてしまい、
妻から激しく怒られてしまいました…。
道路交通法もあはき法も
くれぐれも、自己責任の上
ご対応くださいね。