70歳代を高齢者と呼ばない都市

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。

先日、神奈川県の大和市で
訪問マッサージ事業を
行いたいという方から
こんなご相談を頂きました。

「大和市では、
 ”70歳代を高齢者と言わない”
 というスローガンがあるのですが、
 80歳を越えている人でないと
 訪問マッサージを
 してはダメですか?」

訪問マッサージの対象者は
年齢は関係ないので
70代の方でも
歩行困難などの症状でお困りで、
必要な方であれば受けられます。

でも”70歳代を高齢者と言わない”って
ホント?と思って
大和市のホームページを
調べてみたら
確かに宣言されてました。

—– Original Message —–

【「70歳代を高齢者と
 言わない都市 やまと」宣言】

「人生100年時代」を
迎える超高齢社会では、
一般に65歳以上を高齢者とする
固定観念を変えていくことが必要です。

年齢を重ねても、
自らの健康を維持し、
自立した生活を
送れるよう努めている方、
豊かな知識と経験を生かし、
様々な役割を果たしている方など、
一人ひとりが
大和のかけがえのない存在です。

支えを必要とする方には
手を差し伸べながら、
この世代の方々が、
個々の意欲や能力に応じて、
いつまでも生き生きと
活躍していただきたいと考え、
「70歳代を高齢者と言わない」
ことを宣言します。

平成30年4月11日

(大和市のホームページより、、、)
—— End of Message ——

また少し前に、

「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
 著 : リンダ・グラットン」

という書籍が
ベストセラーになりましたが、
その中には、

「2007年に日本で生まれた
 子供の50%は
 107歳まで生きる。」

という記載がありました。

つまり、今の小学生や
中学生世代の子は平均して
107歳まで
生きると言われています。

どうやら、10年ごとに
平均2~3年のペースで
平均寿命が
上昇しているそうです。
ってことは、

1967年生まれの人は96歳
1977年生まれの人は98歳
1987年生まれの人は100歳
1997年生まれの人は104歳
2007年生まれの人は107歳
2017年生まれの人は110歳

まで、生きる確率が
高いということです。

今までは、100歳を超えたら
大往生と言われていましたが、
これからは100歳まで
生きるのが当たり前で、
99歳以下で亡くなったら
「早かったわね・・・」
なんて言われてしまいそうです。

上記のデータをみて、
あなたは何歳くらいまで
生きそうですか?
あなたの子供は何歳くらいまで
生きそうですか?

僕は1976年生まれなので、
100歳位まで
生きそうということになります。

これからの時代は、
年金だけではどうやっても
暮らせて行けないので
仮に65歳で引退したとしても
残りの35年を
やりくりしなくてはなりません。

今は65歳から
受け取れる年金ですが、
受給できる年齢は
ジワリジワリと遅くなるでしょう。

実際、66歳から
75歳までの間に
繰下げて増額された
年金を受け取る「繰下げ受給」
なんて制度もあります。

政府も、65歳はもはや
高齢者ではないということで、

・65~74歳:准高齢者

・75~89歳:高齢者

・90歳以上:超高齢者

という定義付けを
しようとしています。

こういう布石を打っておいて、
年金は高齢者(75歳)からね
ということになりそうですね。
(※大和市の場合は
 80歳からなんて事も^^;)

100歳まで生きるのが
当たり前になれば、
健康保険の負担割合も

・18~64歳:現役⇒5割負担

・65~74歳:准高齢者⇒3割負担

・75~89歳:高齢者⇒2割負担

・90歳以上:超高齢者⇒1割負担

と言う風に
変わっていく可能性もあります。

僕たちは普段、
寝たきりや介護が必要な方を
中心に対応していますが、
医療技術が発達したことによって
寿命が伸びていると同時に
「健康寿命」も伸びています。

つまり、

「生涯現役」を
嫌でもやらなきゃならない時代に
なってきているということです。

「老後はゆっくりして
 余生を楽しみたい・・・」

という価値観は
消えていきますので、
どうせ「生涯現役」を
やるのであれば、
自分自身が納得いく
楽しい仕事を続けるべきです。

ただ、ここ最近の
時代の変化が早すぎるので、
仕事をしたくても、
全てAIが代行してくれて
やることがない、、、、
なんてことも予想されます。

もしかしたら、
10年後、20年後には

「コンビニって昔は、
 人がレジ打ちしてたらしいよ~」

⇒「まじ?超非効率じゃん。
  信じられなーい。」

「タクシーって昔は、
 人が運転していたらしいよ~」

⇒「まじ?超危険じゃん。
  信じられなーい。」

「掃除ってって昔は、
 人が掃除機かけてたらしいよ~」

⇒「まじ?超時間の
  無駄じゃん。信じられなーい。」

ってなってるかもしれません。

なので、AIが出来ないようなことに
対応できる技術や経験を身に付けて、
自分の人生100年を設計して、
充実したライフスタイルを築かないと、
100歳まで苦痛に満ち溢れた
人生を過ごすことになってしまうかも
しれません。

そうならないためにも
短期的な視点と
長期的な視野をもって、
自分の人生を考えていく必要が
ありますね。