こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
4月は、新年度ということもあり
新しいことを初めてみたくなる季節です。
街中でも、フレッシュな新人さんや
学生さんを見かけます。
鍼灸マッサージ業界においても、
4月から新たに治療院を
オープンする方が多いです。
新たなオープンは
喜ばしいことなのですが、
同級生との共同経営を
考えている方もいます。
先日、こんなご質問を頂きました。
—– Original Message —–
これから訪問鍼灸で
独立開業するのですが、
私は鍼灸のみの資格しか持っていません。
そこで、学校の同級生で
本科(鍼灸マッサージ科)に通っている
友人が居るので、
2人で一緒に
開業しようと思っています。
私が、痛みが強い方を中心に鍼灸治療、
同級生の彼は、マッサージに加えて
リハビリや歩行訓練などの希望者を
担当してもらおうと思っています。
2人で開業する場合の
保健所などの届け出で
注意する点等ございますか?
—— End of Message ——
鍼灸(のみ)師の方は、
「鍼灸の資格だけでは食えない・・・」
と思っている人が非常に多いです。
実際、世の中のデータを取ると
鍼灸(のみ)師で食える人は
少ないのは事実ですが、
訪問鍼灸に特化して経営している人は
なんのハンデも感じずに
やっている人が多いです。
当協会も
”日本訪問マッサージ協会”という名称ですが、
鍼灸のみの資格の先生が
全体の40%在籍していますが、
誰も、
「鍼灸の資格だけでは食えない・・・」
とは言っていません^^
それで、同級生と共同で
経営したいと考えている人は、
お金もないし、経験もないので
不安だから最初は仲の良い
クラスメート(同級生)と一緒に
やりたいというお考えだと思います。
同じ専門学校で
3年間机を並べて学んだ、
気心が知れた同級生であれば
気持ち的にも気楽だし、
経費の負担も半分だけでいいので
というのですが、
この「同級生との共同経営」は
かなりに危険なので、
出来ればヤラナイ方がいいです。
実際に治療院業界でも同級生と一緒に
起業して失敗している人はたくさんいます。
どうして、同級生と起業すると
失敗する可能性が高いのでしょうか?
失敗する大きな要因が
「上下関係があいまいになる」
ということです。
一応、ダブル院長のような形で
針灸部門の専門家、
マッサージ部門の専門家、
と言う風に最初は肩を並べて
スタートすると思います。
この対等という関係が、同級生と
起業する際の
落とし穴となってしまいます。
対等な相手や仲の良い友達には、
厳しい指示や
指摘は出来にくいものです。
もちろん友達だからこそ、
何でも話せる関係性はあるでしょう。
しかし、相手からの指摘や指示が
1回だけなら良いですが、これが
何度も何度も立て続けに起きてしまうと、
徐々に不満が溜まってくるものです。
相手は、
「どうして、同級生のお前に、
そんなこと
言われないといけないんだ」
と思ってしまい、
そこから徐々にお互いの
関係に亀裂が入り、
結果、失敗へと向かってしまうケースが
多いです。
また、治療院開業後も
2人のビジョンが一緒で
同じ方向で進んでいる時は
問題はないのですが、
方向性の違いが
出てくる可能性も十分あります。
で、ほぼ確実に
治療家としての方向性に
ズレが生じてきます。
一方は、スタッフをどんどん雇って
分院展開したいと思ってても
もう一方は、
少人数のスタッフで1院だけでじっくり
治療をしていきたいと思っている、
なんていうケースは良くあります。
結果として、
「方向性が違うね・・・」
ということで
遅かれ早かれ、
分かれることになります。
スッパリ、綺麗に
別れることが出来ればいいのですが、
お金の問題や顧客の問題などが
複雑に絡み合って
ドロドロした状態で
別れるケースが多いです。
結婚は簡単にできるけど、
離婚するのは結婚より30倍大変だって
いうのに似ている感じですかね((^^;
結論として、
同級生と一緒に起業した場合は、
ビジネスが上手く行かなかったら
友人関係に亀裂が入るし、
ビジネスが上手く行っても、
報酬や方向性などで
揉めることになり、
結果として友人関係が壊れます。
ということで、
最初は自分一人だけでは
不安な部分があると思いますが、
同級生と共同経営する場合は
もう一度、このあたりのリスクが
あることを考えてみてくださいね。
※参考動画
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【YouTube】同級生・友達とは一緒にやるな!
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