こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
当協会では、これから
訪問マッサージ・訪問鍼灸で
独立開業する方に向けて、
「開業パック」という
サービスを提供しています。
これは、開業したら即日から
営業活動が出来るように、
ホームページ、名刺、
パンフレットなどの
営業ツール一式を
ご提供するものなのですが…。
この中で、名刺を
作成する際のやり取りで
こんなことを
言う先生がいました。
—– Original Message —–
現在、整骨院で勤務していますが
年内に退職して、来年から
訪問マッサージでの
独立開業を考えています。
ただ、訪問マッサージについても
整骨院のように
保険点数が厳しくなる
可能性もあると思います。
そのリスクも考慮して、
現在の勤務先では
美容鍼灸と骨盤矯正もやっていますので、
訪問マッサージもやりつつ、
それらの手技療法も
やっていきたいと思います。
ですから、名刺には
訪問マッサージ、訪問鍼灸の他にも
美容鍼灸、美容整体、骨盤矯正を
記載するようにお願いします。
—— End of Message ——
訪問マッサージだけだと心配なので、
他のサービスもやって
リスクを分散させようという
気持ちは分からなくてもいいですが、
独立開業時は、
これはやらない方が良いです。
鍼灸マッサージ師の資格があれば、
どんな手技をしても
構わないのですが、
これら全てを習熟することは
一生かかっても出来ないでしょうし、
そうするべきではありません。
あなたが、
独立開業時に投入できる
「時間、お金、ヒト、情報」などの
リソースは有限です。
なので、特に独立開業当時は
「選択と集中」が
非常に重要になります。
ちょっと、
中学生の時に部活を
選ぶことを想像してみてください。
サッカーが上手くなれば
女の子にモテそうだから
サッカー部には入部しよう。
でも、サッカー選手より
プロ野球選手の方が
契約金とか沢山もらえそうだから
野球部も
取りあえず入っておこうか。
ちょっと待てよ!?
体育会の部活だと
怪我したら終わりだから
文化会系でモテそうな
軽音楽部でギターもやろう。
あとは、高校進学時の
内申点の事も考えて、
生徒会の活動も
やっておいたほうがいいよな。。。
、、、、なんていう風に
考えている
中学生が居たら
「1つに絞れ!」って
言いたくなりますよね!
サッカーもやって、
野球もやって、
ギターも弾いて、
生徒会の活動も…!となったら、
全てが中途半端になるのは
目に見えています。
中学の部活であれば、
「サッカー部に入って、
左サイドバックとして
レギュラーを取る!」
位まで、明確に絞らないと
得たい結果は得られません。
僕は、治療院関係のセミナーで
名刺交換する機会が多いのですが、
その中には、、、
訪問マッサージ、訪問鍼灸
柔道整復師
介護福祉士
居宅介護支援事業所
デイサービス
美容整体
美容鍼灸
骨盤矯正
など、ごちゃごちゃと
何種類もの資格や業務を
書き込んでいる人がいます。
こういうのは、どうしようもない
最低の名刺であります。
例えば、訪問マッサージを
お願いしようと思った
ケアマネさんは、
この名刺を受け取って
こう思うでしょう。
「この先生は、
いったい何が専門なのだろう?
美容整体などの
美容系の手技が中心で、
おまけで訪問マッサージを
やっているのかな?
とすると、訪問治療の経験は
それほどないのではないのか?
本当に、この鍼灸マッサージ師に
任せて大丈夫なのか?
もしかして、
訪問マッサージをやるのは
初めてなんじゃないだろうか?
だとしたら、まずはどの程度の
実績があるのか聞いてみよう」
そして、こう聞かれるかもしれません。
「ところで、先生は
訪問マッサージの
患者さんの対応は
今まで何人くらいされましたか?」
ここで、あなたが、
まだ数えるほどしかの
経験しかなかったら
新規の依頼を落とす
可能性が大きくなるわです。
訪問マッサージ・訪問鍼灸で
成功している人は、
患者さんが
ゼロの状況でも、ハッタリで
「訪問マッサージ専門」と
デカデカと名刺に
記載しているものです。
名刺に色々と書いている先生は
その名刺を捨てて、
「脳梗塞の訪問治療専門」
「訪問鍼灸特化型治療院」
など、
1点に絞り込むことをお勧めします。
鍼灸マッサージ師で、
思ったような
成果を出せていない人たちの
多くに共通すること、
それは「何でも屋」に
なってしまっているということです。
1つのことで成果を
あげたことがない人が、
複数のことで成果を出すのは
非常に困難な事です。
なので、
訪問マッサージ・訪問鍼灸であれば、
最低でも月に
100万円くらいの売上を作って、
スタッフに
任せられるようになってから、
他の業務に
移行したほうがいいです。
あなたの名刺やホームページには、
色々な手技やサービスが
ごちゃごちゃになっていないか
もう一度、見直してみてください。